こばやしと幸寿司、sobako.@高田馬場 - 東京立ち食いそば

こばやし

こばやし 店舗 こばやし 店内

店舗

営業時間

月曜日から金曜日までは10:30から14:00、17:00から20:00まで。土曜日は11:00から14:00まで。定休日は日曜日と祝日。

住所

豊島区高田3-16-7

豊島区だけれども、最寄駅は高田馬場駅である。新目白通りの脇道で、とん太や二郎の近所である。

こばやしへの訪問履歴

こばやしのもりそば

もりそばを食べた。350円だ。

券売機はない。店の奥の厨房まで進んで注文する。入口左手に給水機があるので、コップに水を注いでから適当な席に着く。壁に向かった一人席と、テーブル席がある。入口右手にはテレビがあって地上波が放送されている。店内をあれこれ眺めたり、テレビを見ていると、黒い角盆で注文品が運ばれてくる。

そばは丸い平皿に敷かれた竹簀の上に盛られている。そば猪口は、少量の白ネギとわさびが盛られた薬味皿で蓋がされていた。食べはじめる。

こばやしのもりそば

そばは、北海道幌加内産そば粉を使用した石臼挽きそばである。生そばの二八そばで注文が入ってから茹ではじめる。そば殻の粒が散らばっている。

きっととても良い蕎麦に違いない。しかし、あまりにも立ち食いそばに親しみすぎてしまった自分にはもったいないそばのようである。いっそ十割蕎麦のボソボソ感までいけば、それはそれで楽しめたのだと思う。

蕎麦を手繰って感じたのは、もっとシコシコ感があったほうが美味いのにという感想だった。つなぎの多い同割そばのほうが好みになってしまっているようだ。こばやしでは、きっと上等のそばが上手に茹でられている。生煮え感もなく、ボソッとしたりもせず、ポキッと折れそうな硬さもない。弾力のある歯応えで口当たりもよい。

しかし、350円という高価格が、さらなるシコシコ感を求めてしまうのだ。ところが、その求めてしまうシコシコ感というのは、実はもっと低価格帯のそばの特徴だったりするのである。こばやしは、自分のような安上がりな好みの持ち主が行くような店ではなく、ちゃんとした蕎麦を安く楽しみたいという真っ当な好みの持ち主が行くべき店のようである。

こばやしのもりそば

出汁は利尻昆布、本節、宗田節、鯵節からとられる。次回の訪問時には、もりそばではなく、かけそばなどを注文して、出汁を堪能つくしてみよう。

なお、そば湯は小さな朱色の湯桶に入れられ、食べている最中に運ばれてくる。普通のそば湯にそば粉を加えることで、そばの風味を濃くしたそば湯である。量はたっぷりとあった。

こばやしは、蕎麦通の人たちからもっと絶賛されていて、何ら不思議はない蕎麦屋のような気がしてならない。こんなに美味い蕎麦がセルフサービスながらも激安価格で食べられるといった具合である。立ち食いそばの味、量、価格に慣れてしまった自分は、残念ながらきっとこばやしの良さを堪能しつくせてないに違いない。

幸寿司[こうずし](寿司屋とそば屋の二毛作)

幸寿司の店舗外観

幸寿司は「さちずし」ではなく「こうずし」と読む。ずっと知らなかった。

幸寿司は6:30から13:30までは立ち食いそば屋で、17:00から25:00までは寿司屋となる二毛作営業の店だ。“二毛作の元祖”とも言われている*らしい。

創業年の詳細は不明だが、2008年1月18日に60年の歴史*と記載されたレビューがあるので、1947年から1948年頃が創業年かもしれない。

店舗

営業時間

6:30から13:30。

住所

新宿区高田馬場2-19-6

幸寿司への訪問履歴

2011年06月29日冷しかけそば

2011年6月29日に幸寿司で冷しかけそばを食べた。300円だ。

茹でそばだ。数秒だけ茹で直して、水でしっかりと洗う。青ネギと刻み海苔がのる。そばは、富士そばのそばをもっともっさりとした食感だ。好みではなかった。

幸寿司は寿司屋と立ち食いそば屋の二毛作営業でとても有名なため、以前から関心があった。しかし一度味わえばもう満足だ。今後は数十秒歩いて富士そばまで行こう。同じ300円ならば時間帯さえ問題なければ朝そばが食べられるし、時間帯があわなくても富士そばのもりそばのほうが美味くて安い。

sobako.

sobako.は2012年11月9日に閉店した。開店から半年に満たない営業期間だった。高田馬場でグリーンスムージーはやっぱり無理があったに違いない。十割そばを食べる前に閉店してしまった。

sokoba.の店舗外観

sobako.は2012年6月22日に高田馬場で創業した立ち飲み蕎麦屋である。

蕎麦屋のイメージとも、高田馬場という街のイメージとも似つかわしくないピンクが印象的な店舗外観である。入店しづらいこと、この上ない。

栗山圭介氏が、高田馬場に、素敵な立ち飲み蕎麦屋、『sobako』を オープンしました*とのことなので、sobako.の店主は栗山圭介氏で、立ち食いそば屋というよりも立ち飲み蕎麦屋ということらしい。なお、栗山圭介氏はクリエイティブ・ディレクターで有名な方らしい。また、看板には「WINE」の四文字があるので、日本酒ではなくワインと一緒に蕎麦という立ち飲み蕎麦屋なのかもしれない。

何はともあれ、十割そばが390円で喰えるのはありがたい。花びが閉店になった現在、低価格で十割そばを味わえる店が開店したのは素晴らしい出来事だ。

しかし他の目立ったメニューに天ぷらの類が見当たらない。あるのはグリーンスムージーである。緑の葉物野菜と果物をミキサーにかけたジュースらしい。健康のために緑の葉物野菜を摂取したいのだけれども、それだけでは飲みづらいので、果物も一緒にミキサーにかけたものらしい。要するに野菜ジュースである。

十割そばとグリーンスムージーの相性とかはきっと考えてはいけない。きっと十割そばを食べたい客はグリーンスムージーなんてどうでもいいのだろうし、ジューススタンド的にグリーンスムージーを飲みたい客は十割そばなんてどうでもいいのだろう。

多分、sobako.が短期間で閉店に至らないためのポイントは一つだけだ。十割そば390円がどれだけ質と量で客を満足させられるかである。

sobako.のメニュー(価格)

品名価格
十割そば390円
グリーンスムージー390円
ランチセット
そば+お好み丼
580円

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作者:馬場飯