キッチンジャンボ(キッチンミキの前でトルコライス)@早稲田 - 高田馬場B級グルメ

2019年11月25日にキッチンジャンボはキッチンミキの前で営業を開始した。ムルシエラゴ跡地での創業だった。キッチンジャンボはトルコライス専門店だ。早稲田でジャンボといえば、ラーメンジャンボになるが、調べた限り、キッチンジャンボとラーメンジャンボは無関係だった。また、キッチンジャンボ西早稲田店とのことだが、他に店舗が見当たらず、キッチンジャンボ西早稲田店が本店で、唯一のキッチンジャンボということらしい。なお、住所は確かに西早稲田だったものの、西早稲田駅からは遠く離れており、最寄り駅は都電荒川線早稲田駅になる。

キッチンミキのミキランチ

キッチンミキはミキランチとハンバーグを二大メニューとする早稲田で最古の定食屋(洋食屋)である。キッチンジャンボではなくキッチンミキの話だ。キッチンミキの創業は1963年で、店主は早稲田商店会会長も務めている。早稲田大学周辺の飲食店を束ねるボスは誰かと尋ねられたら、それはキッチンミキであり、三品食堂であると個人的には即答してしまう。実はキッチンオトボケ店主が裏ボスだったら素敵だという意見もあるが、それはそれだ。

キッチンミキのミキランチである。500円と安く、しかも量が多い。ランチとあるが、営業時間中はいつでも注文できる。

ミキランチは大人のお子様ランチである。例えばある日ではメンチカツ、白身魚フライ、カレー、ナポリタン、ハム、マカロニ、ライス、サラダが一皿にのせられていた。山盛りだ。スープもつく。まるで長崎のトルコライスそのもの*と評する方もいた。鈴木隆祐『東京B級グルメ放浪記』の「大人のお子様ランチをめぐる冒険」ではミキランチこそがトルコライスの代表であるかのように冒頭に掲載されている。これぞコスパ最高のワセメシの極北。すべてにおいて品がよい。女性考案というのも頷ける。弁当箱に収まっては分からぬ、均整の取れた美しさを見よ!といった具合である。キッチンミキのミキランチとは早稲田のトルコライスなのだ

キッチンミキの目前でトルコライス専門店のキッチンジャンボはオープンした。唖然とした。あり得ないと思った。陰謀を感じた。怒りさえ覚えた。何か良くないことが起きている。

キッチンジャンボは、キッチンミキが老舗となった原因を分析して、早稲田大学隣りという立地でのトルコライス需要が供給を遥かに上回っているという結論に至ったのかもしれない。真っ当なのかもしれない。しかし、キッチンミキからすれば寝耳に水だ。たまったものじゃない。目の前で似たような商売をはじめるの?勘弁してくださいよ、といった具合だ。

キッチンミキは、2019年11月時点で、昔ながらのあり得ない激安ワンコイン500円のメニューを販売しつづけている。当然、キッチンジャンボは太刀打ちできない。だから、しっかりと代金を頂戴する。最安でも690円だ。それでも、キッチンミキの売上の一部を取り込めるという算段なのかと思う。

また、キッチンミキは狭い。相席は当然で、カウンター席とテーブル席をあわせても15席もないだろう。時間帯によっては入店することが叶わず、入店待ちの行列ができることもある。そんな状況下で、道路を挟んだ向かいにトルコライス専門店があったら、いかがだろうか。キッチンミキの行列から外れて、キッチンジャンボに入店してしまう客もいるはずだ。キッチンジャンボの立地の狙いは巧妙だ。キッチンミキの人気に便乗して、その客の一部を自店舗に誘導しようしているのだ。多分、そうだ。

キッチンジャンボはキッチンミキに喧嘩を売った。キッチンジャンボはキッチンミキを愛してやまない客たちに喧嘩を売った。キッチンミキや三品食堂は早稲田コミュニティの中核に位置する。場合によっては、キッチンジャンボは早稲田コミュニティに喧嘩を売っていることになるのかもしれない。キッチンジャンボは友になりえるのか。キッチン友になりえるのか。殴り合いの果てにキッチンジャンボがキッチン友になる瞬間を目撃してみたい。

でも、ざっくばらんに言えば、キッチンミキが閉店するのは絶対に嫌だが、キッチンジャンボが閉店しても何ら問題がない

今後も個人的にはキッチンジャンボで食事をすることはないだろう。とはいえ、半額セールなどがあれば別だ。そのときが仮に本当に到来したら、キッチンジャンボとの本当の出会いがはじまるのだ!

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作者:馬場飯