メーヤウ早稲田店 - メーヤウ愛好者の回想
メーヤウ早稲田店の紹介
メーヤウ信濃町店から独立し、山口茂氏は早稲田大学南門通り沿いでメーヤウ早稲田店を営業していたが、1996年頃にはオーナーが変わり、さらに1999年2月には店舗も100メートルほど南に移転した。この店こそが早稲田大学文学部キャンパスの隣にある現在のメーヤウ早稲田店だ。
早稲田駅から早稲田通りを高田馬場方面に歩いて、馬場下町交差点で早稲田大学文学部キャンパス方面に曲がれば、直ぐ左手に店が見える。メーヤウは半地下式店舗の二階である。旧早稲田店も半地下式店舗の二階だった。縁があるらしい。旧早稲田店の一階はたかはしで、現在の早稲田店の一階はごんべえである。
メーヤウ早稲田店のメニューの中で伝統のあるメニューは、インド風チキンカリー、インド風ポークカリー、タイ風レッドカリー、タイ風グリーンカリーの4種類だ。そのなかでもオススメのメニューはインド風チキンカリーとインド風ポークカリーである。どちらもメーヤウ信濃町店ではメニューになく、メーヤウ早稲田店に端を発するメニューとなる。確かに本来はタイ風カリーの店である。しかしそもそもがタイカリーではない。タイ風カリーである。真骨頂がインド風カリーにあっても不思議ではないのだ。
カリーメニューは全品750円だ。ライスは少なめ(200g)、普通盛り(270g)、中盛り(350g)、大盛り(450g)から選択できるが、食べきれるならば大盛450gがいい。
さらっとしたカレーは辛い。ポークカリーでもしっかりと辛いが、チキンカリーになるとかなり辛い。刺激的な辛さだ。最初の一口目で辛味を感じた人は食べきるのに苦労するかもしれない。半分ほど食べ進めた後に感じる辛味こそが本当のメーヤウの辛さだからだ。徐々にヒリヒリとしてくる辛さだ。この辛さに負けてカレーを食べ尽くせない人は、そのカレーとの相性が悪かったと諦めるほかないが、辛さを感じつつも食べ尽くせる人は次回の訪問時によりマイルドなカレーを注文するのではなく、よりホットなカレーを注文していってもらいたい。食べる回数が増えるに従って、辛味には慣れてくる。そして辛味に慣れてしまった頃には、きっとメーヤウの味に魅了されてしまっているに違いない。
ライスはさらっとしたカレーに合うように硬めに炊かれている。パラパラしている。カレーをご飯にかける。染み込む。食べる。美味い。とても美味い。メーヤウカリーはナンではなく必ずライスとセットになる。メーヤウ発祥の信濃町店がインド料理店ではなくタイ料理店だからだ。しかし不満は全くない。メーヤウカリーはライスを頬張るためのカレーとして最適だし、ライスそれ自体もメーヤウカリーに最適なライスになるように提供されているからだ。
ちなみに卓上のプリックナンプラーをかけると、さらに美味くなる。インド風ともタイ風とも言い難いメーヤウ早稲田店らしい味のカレーになるのだ。プリックを拾いながら大量にご飯にかける。ナンプラーの塩辛さとあいまって、プリックの刺激が堪らない。これも美味い。というか、かなり美味い。絶品である。ナンプラーの香りが苦手でない限りは、メーヤウカリーには必ずプリックナンプラーをかけて食べなければならない。プリックナンプラーをかけた姿こそが本当のメーヤウカリーの姿であるに違いない。
インド風カリーで具は肉とゆで玉子半個、じゃがいもだ。あらためて考えると具の量は少し寂しい。しかしメーヤウカリーの魅力は具沢山なところにあるのではなく、カレーそれ自体の辛さと美味さにあるので、これは諦めるほかない。
肉はチキンカリーよりもポークカリーのほうが美味い。チキンカリーは手羽元が一本入っているのだが、肉が骨から剥がれない。以前から剥がれにくかったが、しっかりと煮込んだ肉が食べられる機会が増えた最近では特に気になるようになってしまった。肉にカレーが染み込んでいないのも残念だ。ポークカリーは豚三枚肉が美味い。スプーンで切れそうなほど煮込まれている。とても大きいが一個だけでは物足りない。もっと欲しくなってくる。ちなみに、カリー自体もポークカリーのほうが美味いかもしれない。以前はチキンカリーの辛味に夢中だったが、今現在はチキンカリーの辛味が従来よりも抑え気味になったことと、以前は食べたことがなかったポークカリーの美味さを発見してしまったことがあいまって、ポークカリーの味わいを舌に記憶させようとしている最中だ。
ゆで玉子とじゃがいもは、どちらも辛味を中和してくれる。潰してカレーと混ぜてから食べたほうがいいかもしれない。そのまま食べると一体感に欠けるところがあるのだ。しかしカレーの刺激は損なわれてしまう。また、じゃがいもが硬い。崩してカレーに混ぜてから食べるには硬すぎる。以前と比べてもこの硬さは残念である。
メーヤウカリーは、激辛カレーの刺激を堪能しながら、硬めに炊かれたライスを頬張って食べるカリーだ。その美味さは他店を圧倒的に凌駕する。一度きりの人生だ。メーヤウカリーを味わうことなく死んでしまうなんて、そんなもったいないことをしてはいけない。
最後に愚痴になるのだが、昔はもっと暴力的な辛さではなかっただろうか。確かにハヤシライスや甘口が提供されるご時世ではある。また、辛さに慣れた身体になってしまったのかもしれない。しかし記憶がより暴力的な辛さのメーヤウを求めるのだ。チキンカリーは気楽に注文できなかった。勝負だったのだ。今は激辛チキンカリーも気軽に注文できてしまう。以前はその辛さのため、ライスが不足しがちだった。が、今となっては大盛450g程度だとライスがあまってしまい、プリックナンプラーライスとして残ったライスを食べることになってしまう。あの辛さに対するワクワク感はもう戻ってこないのだろうか。
メーヤウ早稲田店のメニュー(価格)
カリーメニュー
レギュラーカリー品名 | 辛さ | マイルドカリー品名 | 辛さ | 週替わりカリー品名 | 辛さ | 週 |
---|---|---|---|---|---|---|
インド風野菜カリー | ☆ | メーヤウ風ハラシライス | ☆なし | メーヤウ風キーマカリー | ★ | 1週目 |
タイ風グリーンカリー | ★★ | メーヤウ特製マイルドカレー | ☆なし | タイ風パンプキンカリー | ★★ | 2週目 |
タイ風レッドカリー | ★★☆ | メーヤウ特製甘口カレー | ☆なし | タイ風カントリーカリー | ★★★ | 3週目 |
インド風ポークカリー | ★★★ | - | - | インド風激辛チキンカリー | ★★★★★ | 4週目 |
インド風チキンカリー | ★★★★ | - | - | チャレンジカリー | ★★★★★★ | 5週目 |
※全品750円。ライスは、少なめ(200g)、普通盛り(270g)、中盛り(350g)、大盛り(450g)から選べる。
※チャレンジカリーは、具が自由に選択可能で、具なし600円でも注文可能である。
品名 | 価格 | 特記 |
---|---|---|
ルー大盛り | +100円 | ライス特盛り(600g)可能 |
ミニカリー | 500円 | ライスは少なめか普通盛り |
サンキューカリー | 390円 | お試しカリー |
ルー単品 | 530円 | - |
ルー単品ミニ | 300円 | ミニカリーに追加注文不能 |
サービスメニュー
品名 | 価格 | 特記 |
---|---|---|
カリー+ラッシー | 750円 | 11:00から12:00まで |
カリー+ラッシー+サラダ | 980円 | 12:00から14:00まで |
日替わりの指定カレー | 600円 | 14:00から17:00まで |
ダブルセット | 950円 | 好きなミニカリー2種類 |
サイドメニュー
品名 | 価格 | 特記 |
---|---|---|
コールスローサラダ | 150円 | カリーとセットで100円 |
生玉子 | 70円 | - |
ゆで玉子 | 100円 | - |
自家製ココナッツアイス | 200円 | カリーとセットで150円 |
お飲み物
品名 | 価格 | 特記 |
---|---|---|
ラッシー(ヨーグルトドリンク) | 350円 | カリーとセットで200円 |
マンゴーラッシー | 350円 | - |
ホットコーヒー(14:00より) | 200円 | - |
アイスコーヒー | 200円 | - |
ウーロン茶 | 200円 | - |
本日のジュース(以下のいずれか)
| 200円 | - |
輸入ビール シンハー(タイ) | 600円 | カリーとセットで500円 |
輸入ビール タイガー(シンガポール) | 600円 | カリーとセットで500円 |
輸入ビール ビンタン(インドネシア) | 600円 | カリーとセットで500円 |
缶ビール キリン一番搾り(350ml) | 300円 | - |
缶ビール キリン淡麗生(350ml) | 250円 | - |
メーヤウ早稲田店の店舗情報
営業時間
月曜日から土曜日までは11:00から22:00まで。日曜日、祝日は定休日。
住所
新宿区馬場下町18-9秋山ビル2F
早稲田通りを早稲田大学文学部方向に折れて左手直ぐ。
メーヤウ早稲田店への訪問履歴
2009年-2010年メーヤウ早稲田店
- 2009年07月21日インド風チキンカリー@メーヤウ早稲田店
- 2009年08月15日インド風ポークカリー@メーヤウ早稲田店
- 2009年09月18日インド風ポークカリー@メーヤウ早稲田店
- 2009年12月29日インド風激辛チキンカリー@メーヤウ早稲田店
- 2010年01月13日インド風ポークカリー@メーヤウ早稲田店
2011年09月10日メーヤウ風キーマカリー@メーヤウ早稲田店
2011年9月10日にメーヤウ風キーマカリーを食べた。日替りの指定カリーなので600円だ。
メーヤウといえばチキンカリーで、少し妥協してもポークカリーという時代が長らく続いていた。辛さと、その辛さに隠れた旨味に惹かれていた。
メーヤウ風キーマカリーの辛さは星一つだけだ。辛くない。とうとう注文してしまった。メーヤウに辛さを求めなくなる日が来るとは思わなかった。日替りの指定カリーで他のカリーよりも安かったので、ついつい注文してしまったのだ。注文後に何だか悔しくなった。腹立たしくもあった。
ライスは大盛りにした。知っている。辛くないカリーでメーヤウのライス大盛り450gを食べ尽くすのは至難の業である。最初から卓上のプリックナンプラーのプリックをライスにのせて食べはじめる。キーマカリーにプリックナンプラーは特別美味いわけではなかったが、悪くもなかった。とにかく辛さがライスを口に運ばさせてくれる。
そして食べながら考えるのだった。こういう食べ方をするカレーであれば、ターリー屋のモーニングでキーマカレーにライス大盛りで良かったのではないだろうか。325円だ。味は全く違う。しかし半額だ。
とにかく食べ進める。キーマカリー自体は辛くない。しかし大量のプリックをライスにあわせて食べているので、時間が経過するにつれて、とても辛くなってくる。汗が噴き出す。チキンカリーでなくてもポークカリーでなくても何だか似たような状態になってくる。
食べきった。直ぐに立ち上がれないほど満腹になった。そして汗がとにかく凄い。口のなかがヒリヒリする。プリックナンプラーは偉大だった。食べ終えてしまえば、チキンカリーでもポークカリーでも、そしてキーマカリーでもほぼ同じ状態になる。そして思い出す。これがメーヤウだ。
ターリー屋はモーニング以外では利用する気が起きない。中毒性がないのだ。メーヤウは違う。とにかくメーヤウでしか味わい難い状態があるのだ。それを味わいたくて、文句を言いながらも再訪してしまうのだ。
2011年12月19日インド風ポークカリー@メーヤウ早稲田店
2011年12月19日にメーヤウ早稲田店でインド風ポークカリーを食べた。750円だ。
メーヤウ早稲田店は激辛チキンカレーで有名なカレー屋である。名店である。メーヤウより美味いカレーを食べさせてくれる店はまだ見つかっていない。
やっぱりメーヤウ早稲田店ではチキンカリーか今回のポークカリーが素晴らしい。辛さと、その辛さに隠れた旨味に惹かれる。現在はマイルドなカレーも販売されるようになっているが、やっぱりメーヤウ早稲田店で食べるべきはチキンカリーかポークカリーかだ。レッドカリーとグリーンカリーは別格だが、他のマイルドなカレーはチキンカリーかポークカリーかが食べられるようになるまでの補助的メニューであって、それらのメニュー自体には惹かれない。もし実際に食べてみて、意外にも美味かったりしたら、とても衝撃を受けてしまいそうだ。
チキンカリーと比べてポークカリーは具の肉が美味いのが最大の特徴だ。辛さを追求するならばチキンカリーだが、肉の旨味を追求するならばポークカリーになる。いつもはポークの煮込みは大きなものが一つだけしかカレーに入っていないのだが、今回は二つ入っていた。大きさは小さめだ。崩れてしまったのだろうか。それともポークの提供方法が変わったのだろうか。大きなポークが一つだろうが、小さめのポークが二つだろうが、味に変わりはなく、今回もその柔らかな食感をカレーと一緒に堪能した。
ライスは大盛り450gにした。ライスはさらっとしたカレーに合うように硬めに炊かれている。パラパラしている。カレーをご飯にかける。染み込む。食べる。美味い。とても美味い。メーヤウカリーは必ずライスとセットになる。ナンはない。しかし不満は全くない。メーヤウカリーはライスを頬張るためのカレーとして最適だし、ライスそれ自体もメーヤウカリーに最適なライスとして提供されているからだ。
やっぱりメーヤウは偉大だ。何かと文句を言うこともあるけれども、やっぱりどうしても通い続けてしまう。
2011年12月21日インド風チキンカリー@メーヤウ早稲田店
2011年12月21日にメーヤウ早稲田店でインド風チキンカリーを食べた。500円だった。ワンコインフェアーなのだそうだ。ありがたい。
メーヤウ早稲田店は激辛チキンカレーで有名なカレー屋である。名店である。メーヤウより美味いカレーを食べさせてくれる店はまだ見つかっていない。
約2年ぶりのチキンカリーを堪能した。以前よりも辛味を感じなくなってしまっているが、卓上のプリックナンプラーを投入することで、インド風ともタイ風とも言い難いメーヤウ早稲田店らしい味のチキンカレーになる。辛い。美味い。幸せだ。
ライスはやっぱり大盛りの450gにした。さらっとしたカレーに合うように硬めに炊かれている。パラパラしている。カレーをご飯にかける。染み込む。食べる。美味い。とても美味い。メーヤウカリーはナンではなく必ずライスとセットになる。メーヤウ発祥の信濃町店がインド料理店ではなくタイ料理店だからだ。しかし不満は全くない。メーヤウカリーはライスを頬張るためのカレーとして最適だ。
メーヤウカリーは、激辛カレーの刺激を堪能しながら、硬めに炊かれたライスを頬張って食べるカリーだ。その美味さは他店を圧倒的に凌駕する。一度きりの人生だ。メーヤウカリーを味わうことなく死んでしまうなんて、そんなもったいないことをしてはいけない。
2011年12月27日インド風激辛チキンカリー@メーヤウ早稲田店
2011年12月21日にメーヤウ早稲田店でインド風激辛チキンカリーを食べた。750円だ。
2年前の年末に激辛チキンカリーを食べた。今年も年末に週替わりメニューでインド風激辛チキンカリーを食べて、メーヤウの食べ納めとした。
すみませんでした。以前よりも辛味を感じなくなってしまっている
とか書きました。メーヤウ早稲田店の魂は週替わりメニューのインド風激辛チキンカリーに引き継がれていることを実感しました。ライスを大盛り(450g)にしました。タイムサービスだったのでラッシーも頂戴しました。でも激辛でした。
ライスが少なめだったら撃沈しそうな激辛だ。この危うい攻防こそメーヤウ早稲田店のチキンカリーなのだ。チキンカリーの色が怪しく赤みを帯びている。昔と比べて辛味耐性のついた客向けに激辛チキンカリーも激辛度を微増させているのだろうか。素晴らしい。それでこそメーヤウ早稲田店だ。
何とか食べ切った。疲弊した身体が眠りを要求する。食べ切ることが闘いだなんてありえない世界だ。しかし、それが素晴らしい。
山口茂氏のメーヤウ旧早稲田店のサディズムは、多分ピキヌー(PICKEENOO)だけではなく、メーヤウ新早稲田店にも受け継がれている。ひたすらそれを感謝しながら胃腸の心配をしていきたい。
2013年3月インド風激辛チキンカリー(ミニカリー)@メーヤウ早稲田店
2013年3月にメーヤウ早稲田店でインド風激辛チキンカリー(ミニカリー)を食べた。500円だ。
インド風チキンカリーではなく、週替わりのインド風激辛チキンカリーである。チャレンジカリー登場前はメーヤウ早稲田店で最も辛いカリーだった。
卓上のプリックナンプラーを使うと、さらに辛さが増す。ナンプラーをかけるだけではなく、ナンプラーに浸ったプリッキーヌも一緒にかけるのだ。インド風ともタイ風とも言い難いメーヤウ早稲田店らしい味のカレーになる。美味い。
量はミニカリーである。ミニカリーのライスは少なめ(200g)か普通盛り(270g)かになる。普通盛りにする。松屋の牛めし(並)のライスよりも量が多い。メニュー名に騙されてはいけない。実際には全くミニではないのである。ミニカリーがメニューに追加されたことで、メーヤウの利用頻度が確実に増えた。
2017年3月25日メーヤウ早稲田店は一時休業となった
2017年3月25日からメーヤウ早稲田店は一時休業となった。
2019年3月17日メーヤウ早稲田店が高円寺豆くじらの間借りで1日限定オープン
メーヤウ早稲田店が3月17日に高円寺豆くじらの間借りで1日限定オープンする。