長崎ちゃんぽん リンガーハット - 高田馬場B級グルメ

店舗外観

長崎ちゃんぽんリンガーハットは1974年に長崎県長崎市に1号店をオープンした。店名の由来は、1868年にホーム・リンガー商会を設立して長崎経済界を牽引した実業家フレデリック・リンガー氏にあるそうだ。リンガー氏のhut(小屋)だ。hat(帽子)ではない。長崎ちゃんぽんを世界の日常食にを合言葉にしていたらしい。

2009年には野菜国産化を宣言した。長崎ちゃんぽんでは国産野菜が255g、野菜たっぷりちゃんぽんでは国産野菜が480gも摂れるらしい。

野菜をしっかりと食べなければと考えるときがある。そして腹ペコのときがある。そんなときの選択肢の一つにリンガーハットがある。実際には野菜よりも麺を満腹になるまで食べてしまうので、こんなはずではなかったと後悔することが多いのだが、それでも麺だけではなく野菜でも満腹になったと自分を偽ることができる。

野菜国産化宣言の前は、長崎ちゃんぽんが450円だったようだ。また野菜国産化宣言の後でも地域によっては500円のようだ。

ちゃんぽん麺とは?

ちゃんぽん麺とは小麦粉に唐灰汁[とうあく]を配合した麺だ。小麦粉にかん水を配合する中華麺に似ている。もちもちした食感をしており、ストレートな太麺に製麺される。唐灰汁については瑞泰號製麺所の説明が詳しい。唐灰汁は元々は天然の混合炭酸塩を水に溶かしていたらしいが、現在では炭酸ナトリウムや炭酸カリウムを混合して使用しているらしい。

中華麺は小麦粉に水、かん水を入れて打つが、かん水の成分は炭酸カリウムが約90%である。これに対してちゃんぽん麺に配合する唐灰汁の成分は炭酸ナトリウムが約90%である。風味が変わり、スープが麺が染み込みやすくなるようだ。

なお、生めんのチャンポンのなかで長崎チャンポンと表示できるのは生めん類の表示に関する公正競争規約施行規則に従って条件を満たすものに限定されている。主な特徴は三つだ。小麦粉に唐灰汁を配合した麺を切歯番手の16番丸歯長崎県内にて製造したものが長崎ちゃんぽん麺なのだ。ただしあくまでも生めんに限られる。食堂で顧客に提供するために調理しためん類には該当しない。

リンガーハットの麺

リンガーハットはオンラインショップで通信販売も可能だ。長崎ちゃんぽんの冷凍食品の原材料を確認してみた。

麺を確認する。小麦粉、粉末状植物性たん白/加工でん粉、かんすい、クチナシ色素と続く。かんすいと記載されていた。唐灰汁ではない。知らなかった。長崎ちゃんぽんといえばリンガーハットで、リンガーハットの麺の食感こそ唐灰汁によるちゃんぽん麺の食感なのだとばかり思い込んでいた。

リンガーハットの長崎ちゃんぽんの麺はちゃんぽん麺ではなく中華麺だったのだ。……俺はまだちゃんぽん麺を知らない。

長崎ちゃんぽん リンガーハットへの訪問履歴

2011年08月30日長崎ちゃんぽん麺増量2倍

2011年08月30日にリンガーハットで長崎ちゃんぽん麺増量2倍を食べた。550円だ。

麺量は普通で200g、1.5倍で300g、2倍では400gだそうだ。苦しいほどに満腹だ。

2011年09月18日長崎ちゃんぽん麺増量2倍

長崎ちゃんぽん麺増量2倍

2011年09月18日にリンガーハットで長崎ちゃんぽん麺増量2倍を食べた。550円だ。

麺量は普通で200g、1.5倍で300g、2倍では400gだそうだ。野菜だけで255gもあるらしいので、麺量を2倍にすれば655gだ。スープ等も加えればかなりの量になる。苦しくなるほど満腹になるとは分かっていたのだけれども、同じ値段だと2倍をついつい注文してしまう。満腹で苦しくはなるけれども、何とか食べきれる量だと分かっているので、逆に安心して注文できてしまうのだ。

麺は中太ストレート麺だ。驚くほど柔らかかった。モチモチではなく、もったりした食感だ。きっと茹で時間を間違っている。そのもったりとした食感の柔らかすぎる麺が2倍もある。400gもある。とても残念だ。チェーン店だから茹で時間も一定のはずだ。店内は満席ではなかった。そんなにも厨房は忙しかったのだろうか。

普通は残して席を立つのかもしれない。できなかった。食べきった。満腹にはなった。しかし久しぶりに酷い目にあった。

食べ始める前に特製うまみ塩たれの瓶を店員に持ってきてもらっていた。スープに少しづつプラスしていただき、お好みの味に調整してくださいとの注意書きがある。入れ過ぎにご注意ということらしいので、丼ではなくスープを掬ったレンゲに少量を加えて、麺をつけながら食べた。麺さえ残念でなければ悪くなかったかもしれない。

2011年09月30日長崎ちゃんぽん麺増量2倍

長崎ちゃんぽん麺増量2倍

2011年09月30日にリンガーハットで長崎ちゃんぽん麺増量2倍を食べた。550円だ。

麺増量2倍は400gで、野菜だけでも255gあるらしい。必ず満腹になれるメニューだ。

以前に麺が驚くほど柔らかかったことがあったが、やや改善されていた。もったりではなく、モチモチとした食感に戻った。それでも気になったのでちゃんぽん麺について調べてしまった。生めんでは小麦粉に唐灰汁を配合した麺を切歯番手の16番丸歯長崎県内にて製造したものが長崎ちゃんぽん麺らしい。食堂で顧客に提供するために調理しためん類はこの条件を満たす必要はないのだろうけれども、きっとリンガーハットはこの条件に近い麺を提供しているのだろう。どうやらちゃんぽん麺はそれほど好みの麺ではないようだ。しかしそれでもなぜか時々無性に食べたくなってしまう。

ゆっくりとしたペースで食べきった。満腹だ。味は単調だ。卓上調味料は色々とあるし、店員に注文すれば特製うまみ塩たれを持ってきてもらうこともできる。これらを試しながら食べることもできたのだけれども、今回は単調な味わいだなと思いながらも、そのまま食べた。ただし飽きることはなかったので、その味自体が嫌いではないようだ。

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作者:馬場飯