山田うどんのパンチ(もつ煮込み) - 高田馬場B級グルメ

山田うどんのパンチとは?

山田うどんのパンチ(もつ煮込み)

山田うどんのパンチとはもつ煮込みのことである。略して、だうどんのパンチとなる。

山田うどんの代表的メニューの一つである。その品名に惹かれて誰もが一度は注文してしまうという。そして記憶に残り、誰かに語ってしまいたくなるのだ。口コミこそがパンチを伝説にしていく。

パンチというオリジナルな品名こそがパンチを美味くさせるのである。パンチは、パンチという名前を付されたときに、山田うどんの看板メニューの一つとなることを宿命づけされていたのだ。山田うどんの「パンチ」ならば本当に美味いのだが、山田うどんの「もつ煮込み」では平均以下のありきたりのもつ煮込みになってしまうのである。

なぜ山田うどんのもつ煮込みはパンチなのか?

なぜ山田うどんのもつ煮込みはパンチと呼ばれるのか。

山田うどんチェーン本部のお客様相談室に問い合わせて、2010年5月に回答をもらえた方がいる。

「パンチ」の名前の由来ですが、

などのことから、「パンチ」とネーミングされました。

ところが、2012年5月3日に日本テレビで放送された「秘密のケンミンSHOW」では、もっと具体的な理由が語られたようだ。

昭和50年代にもつ煮を商品化する際、名前を社内公募したが中々パンチの効いた良い名前が出ず、それなら「パンチ」をそのまま商品名に使おう、というものであった。

きっとどちらも本当なのだろう。新商品もつ煮込みの品名の社内公募でパンチの効いた良い名前が出ずにパンチをそのまま品名にしたが、社外的にはもつを食べると元気が出るとか力が出るとか説明してきたのだろう。

なお、もつ煮込みのことをパンチという埼玉県の方言はない。埼玉県民がもつ煮込みのことをパンチといったとしても、埼玉県民だからパンチといったのではなく、山田うどん利用者だからパンチといったのである。

ときに、もはや山田うどんという店舗は存在していない。2018年7月からは屋号が、山田うどんから山田うどん食堂に変更されているのだ。トラックドライバーの山田うどんから、ファミリー向けの山田うどん食堂に意図的に変更されつつあるのだった。名称というものは曖昧模糊としたものなので、これはこれで素敵なことであるものの、やはり一抹の淋しさを感じてしまう。

山田うどんのパンチの正体とは?

パンチの原材料は、豚もつ、こんにゃく、たまねぎ、たけのこ、にんにく、しょうが、砂糖、発酵調味料、ごま油、調味料(アミノ酸等)、唐辛子である。山田うどんの工場直売サイトからパンチを通信販売で購入できるので、原材料はこれで確認できる。店舗で提供されるパンチは、これに小口切りした白ネギをのせたもので間違いないだろう。

モツは、豚モツだ。牛モツよりも豚モツのほうが安く、関東圏ではもつ煮込みといえば豚モツが一般的である。

コンニャクは、パンチで記憶に残る素材である。パンチにはダイコン、ニンジン、ゴボウといった根菜類や豆腐が一切入らないのである。コンニャクが目立つのだ。

タマネギは、煮込む間にトロトロにとろける。パンチの旨味は、豚モツの動物系出汁とタマネギの野菜系出汁にある。

タケノコは、メンマ(シナチク)だ。パンチのなかで食感のなかで歯応えのあるアクセントになっている。山田うどんならではの具材だ。

ニンニク、ショウガ、砂糖、発酵調味料、ゴマ油、調味料(アミノ酸等)、唐辛子は味つけだが、ショウガよりもニンニクの量が多いことが分かる。

山田うどんのパンチ定食

山田うどんのパンチ定食

山田うどんのパンチ定食は、パンチ、ライス、漬物、スープ、小鉢の定食である。もつ煮込み定食だ。

パンチセットにすると、スープの代わりにうどんかそばを選べる。

実際のところ、パンチはそれほどまでに好物ではなかったりする。山田うどんで大好物なのはかき揚げ丼だったりする。

そういう事情もあって、今回はあえてパンチ定食の画像を紹介したいがために注文したということもある。続けて、パンチセットの画像を紹介することはないだろう。

パンチはコンニャクが口惜しいのだ。モツ、うめえ、タケノコ、うめえ、続けてコンニャクか、となるのだ。パンチが好きな方はそこも含めてきっとパンチが好きなのだろう。コスパ最高の定食かと問われたら、それほどでもないと回答してしまうかもしれない。

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作者:馬場飯