山田うどんのかき揚げ丼とハーフうどん(そば) - 高田馬場B級グルメ

山田うどんのかき揚げ丼とは?

かき揚げ丼

山田うどんのかき揚げ丼とは、かき揚げを玉子で綴じた天とじ丼である。玉子は一個だろう。玉子で綴じきれていない。天とじ丼風味のかき揚げ丼だ。スープと漬物が付く。370円である。

かき揚げはサクサクとしておらず、うどんつゆをひたひたになるまで染み込ませている。出汁でふやけている。

かき揚げの具はタマネギ、イカ、サクラエビ、ニンジン、ゴボウらしい。

山田うどんのかき揚げ丼は、許せないほど不味いという人がいるようだ。理解できる。

しかし、美味かった。

うどんつゆの染み込んだかき揚げを頬張ると、じわっと濃厚な出汁が拡がるのだ。飯を掻き込む。かき揚げも飯も玉子も全てが柔らかい世界で渾然一体となる。至福のときだ。

かき揚げ丼のスタンダードとなるべきは、山田うどんのかき揚げ丼である。

スープは、多分、うどんつゆだ。関西風ではない。濃口醤油のうどんつゆだ。それがスープである。

漬物は濃い橙色の大根の漬物が二切れだった。しっかりと漬かっている。

かき揚げの油によるカロリー過多、かき揚げに染み込んだうどんつゆ、スープ、漬物による塩分トリプルパンチが身体にボディブローを叩き込んでいるのだろう。

それでも美味いのである。残念ながらとても美味いのだ。

2019年のかき揚げ丼

山田うどんのかき揚げ丼は健在だ。2019年時点で420円で販売され続けていた。

事件が起きた。山田うどんが2019年7月8日にかき揚げを変更したのだ。かき揚げは、国産野菜を100%使用した揚げたてのかき揚げ天ぷらになった。この変更に伴って、かき揚げメニューは一律60円の値上げとなった。著しく評判が悪いようだ。

当然、かき揚げ丼も影響を受けた。420円から480円へ値上げされた。ウェブで「山田うどんのかき揚げ丼がまずくなった」という記載を目にすると、とても淋しくなる。

もはや以前のかき揚げ丼はどこにも販売されていないのだろうか。

山田うどんの冷しハーフうどんとは?

山田うどんの冷しハーフうどんとは、具がワカメとネギで、うどんの量が少なめな冷しかけうどんである。冷したぬきうどんと比べて、あげ玉がなく、うどんの量も1玉から0.5玉に減る。150円、177kcalだ。

しかし、食べて確信した。山田うどんでは冷しハーフうどんが最もお得だ。

なぜ山田うどんで飯を喰うのか。

個人的な事情がある。自分は自転車乗りである。山田うどんで飯を喰う理由は次の通りだ。

山田うどんの食事が美味くて、山田うどんに通うのではない。あえて言えば、そこに山田うどんがあるから山田うどんに通うのである。安価に抑えられれば抑えられるほど良い。

山田うどんの冷したぬきうどんが240円であるのに対して、山田うどんの冷しハーフうどんは150円である。たとえうどんの量が半分になったとしても、これはこれで90円という価格差が全てを帳消しにしてくれる。しかも、温かいうどんと冷たいうどんが同価格なのが嬉しい。

断言しよう。山田うどんで最もお得なメニューは冷しハーフうどんである。間違いない。

2019年の冷しハーフうどん

山田うどんの冷しハーフうどんは健在だ。2019年時点で冷しハーフうどんは180円、ちなみに冷したぬきうどんは280円で販売されている。

山田うどんのかき揚げ丼と冷しハーフうどん、そしてAセット

山田うどんのかき揚げ丼と冷しハーフうどんを同時に注文することはできる。420円+180円で600円だ。高い。これは失敗だ。腹の減り具合でどちらか単品を注文したほうがいい。ところが、かき揚げ丼にもう+20円して620円でかき揚げ丼Aセットが注文できてしまう。かき揚げ丼Aセットでは、かき揚げ丼のスープをたぬきうどん・そばに変更できる。ハーフうどん・そばではない。普通のたぬきうどん・そばである。炭水化物に炭水化物をセットにする魔法だ。これはアリだろう。なかなか想定しづらいが、思い切り腹ペコのときに注文しよう。

山田うどんのかき揚げ丼と冷しハーフうどんは各々単品で評価した場合、満足度が高いのだが、どちらも注文してしまうと満足度が急落するので、このことには注意いただきたい。

注文すべきはかき揚げ丼Aセットである。

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作者:馬場飯