吉野家の豚丼(新味豚丼) - 牛丼グルメ

吉野家の新味豚丼

2019年8月に吉野家で新味豚丼を食べた。350円だ。

松屋豚めしは販売されていない。販売されているのはネギたっぷりネギ塩豚肩ロース丼だ。

すき家で豚丼は販売されていない。販売されているのは豚生姜焼き丼だ。

実質的に豚丼らしい豚丼を販売しているのは吉野家だけとなった。

吉野家の新味豚丼は、煮込んだ豚肉とタマネギを甘辛タレで和え、丼ご飯に乗せてから、白ゴマを振ったメニューだ。提供前に甘辛タレで和えるというところがポイントのようだ。

この新味豚丼だが、記録によれば2018年5月に既に食べていた。記録にはあるが、記憶にはない。今回が初対面のようなものである。第一印象は大変良かった。

ご飯を覆い隠すように豚肉とタマネギが敷き詰められている。豚肉も厚みこそなさそうだが、割と大振りである。厚みなんてそもそも期待していない。こま切れの豚肉、スカスカした豚肉でなく、大振りにカットされている。これこそが重要だ。豚肉がタレでテカっているのも良い。白ゴマも思う存分に振りかけられている。

そして食べてみると、これが悪くない。むしろ美味い。タレはあっさりというよりは濃厚で甘みが強い。ご飯を続けて食べはじめる。美味い。素晴らしい。

二口目だったろうか。三口目だったろうか。美味い、美味いと食べ進めたら、丼の底にタレが溜まっていることに気づいた。ここからが良くなかった。何だか想像以上にオイリーなタレだ。豚肉で掬ってご飯と一緒に食べる。濃厚だ。もう豚肉は関係なくなった。甘さ強めの濃厚な甘辛ダレでご飯を食べ進めることになる。タレご飯である。ちょっとこれはいただけない。

思うのだが、新味豚丼を注文するときに、タレと白ゴマ抜きの旧味豚丼で注文できないものだろうか。お値段も以前に戻って330円である。絶対に無理だ。残念だ。現実的にはタレ少なめでと注文する程度なのだろう。ところが、新味豚丼はどうやら細かい注文を受付してもらえないケースが多々あるらしい。厄介だ。もしかしたらタレ少なめと追加注文できるのかもしれないが、追加注文できずに断られてしまう可能性があるというところがとても厄介だ。

今回、吉野家の新味豚丼の記憶を記録することで、しっかりと記憶にも残った。2018年5月に食べたときの感想もきっと似通ったものだったに違いない。もはや再び注文することはないように思う。

しかし困った。豚丼、豚めしが思うように食べられなくなっている。松屋は池袋等の数店舗以外では豚めしを既に販売していない。ネギ塩豚肩ロース丼490円とか塩キャベツ豚丼550円とか要らないメニューばかり販売している。すき家も豚丼の代わりに豚生姜焼き丼490円だ。これも要らない。残された選択肢としては、吉野家の新味豚丼だったのだが、期待に応えていただけなかった。もちろん、以上のメニューの中だけで選ぶならば、それは吉野家の新味豚丼になる訳だが、そこまでして注文したくはない。豚丼、豚めし界隈での新星を期待したい。

吉野家の豚丼の誕生

吉野家の豚丼は2004年3月1日に販売を開始された。

BSE(牛海綿状脳症)による米国産牛肉輸入停止の影響で2004年2月11日に吉野家は牛丼の販売を休止した。吉野家の豚丼は牛丼の代替メニューだった。

その後、吉野家の豚丼は2011年12月8日の販売停止まで、中断はあったものの、たれの味つけを変更しながら販売され続けていた。

2011年12月8日以降、吉野家は豚丼の代わりに焼味豚丼の販売を開始した。

吉野家の豚丼の復活

2016年4月6日から吉野家は豚丼の販売を再開した。330円だ。2016年4月6日から12日まではセール価格で300円となった。

吉野家が復活販売した豚丼は豚肉の甘みを引き立たせつつ、さっぱりとしたタレで煮込んでいるとのことだ。販売停止時の豚丼が復活したに違いない。

吉野家の豚丼が新味豚丼に

2018年3月8日に吉野家は豚丼の販売を中止して、代わりに新味豚丼の販売を開始した。豚丼が330円で、新味豚丼は350円だ。新しい味に変更して+20円の値上げである。むしろ+20円の値上げのため、新しい味に変更したのだろう。

豚の煮肉を、提供前に特製の甘辛タレで和え、白ゴマを振ってから提供することにしたようだ。

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作者:馬場飯