珍味(ナスと唐揚)、ほづみ、夢民 - 高田馬場B級グルメ

2009年から2012年にかけて、珍味、ほづみ、夢民といった店舗が閉店していった。

珍味

2009年7月24日である。珍味でなすと豚肉の味噌炒め定食を食べた。650円だ。

2009年7月末で閉店した。残念である。店主が有名。忙しい時間帯にナス(なすと豚肉の味噌炒め定食)とカラアゲ(若鶏の唐揚げ定食)以外を注文するとナスにするように勧められる。「なすと豚肉の味噌炒め定食」とか「なす定食」と注文すると「ナスだけでいい」とぼやかれることも。以前は、店が早稲田大学の西門通りにあり、名物店主がいたこともあって、早大生御用達の店だった。

住所

新宿区西早稲田3-20-1小泉コーポレーションビル2F

早稲田通り沿い北側で、馬場口交差点から東に徒歩数分。

参考

ほづみ

おやつラーメン(塩)

1982年創業。店名の「ほづみ」はきっと「穂積」に由来するのだろう。数件隣には稲穂がある。どちらも早稲田大学を意識したネーミングに違いない。メルシー稲穂に比べると歴史は浅いが、その醤油ラーメン、塩ラーメンの昔ながらの味わいから早稲田伝統ラーメンの三代巨頭の一角として位置づけたい。

ほづみの二代目店主は浅見嘉則氏だ。元JAZZベース奏者である。ほづみを愛している。今のほづみに浅見ありだ。素敵だ。気さくすぎる。あまりに意欲的すぎる。そして、かっこいい。客の一人ひとりに真正面から向きあって話しかけてくれる。浅見さんと語るために、ほづみに来訪して、浅見さんの人柄に触れてファンになる。ファンになったら浅見さんのラーメンが美味くないはずがない。時には驚くべき限定メニューがあるかもしれないが、浅見さんの実験台になるならと誰もが喜んで人柱になるだろう。

入口左手に食券機がある。ラーメンがスタンダードなメニューで410円だ。醤油と塩を選べる。

麺は紀州屋製麺の縮れた中太麺だ。スープは少なめで、濃口醤油がストレートにくる味。具はチャーシュー、ゆで玉子1/6個、メンマ、ネギだ。麦飯がサービスになる。昔ながらのラーメンだ。スープが少ないのが特徴で、麺がスープから浮き出ている。

ちなみに、浅見さんの自慢は、ヒマラヤ岩塩を使用したことと、トマトラーメンを開発したことだと睨んでいる。もちろんそこに立ち止まらずに前進しつづけるのが浅見さんなのだが……。

タイカレーつけ麺

タイカレーつけ麺

2011年11月9日にほずみでタイカレーつけ麺を食べた。450円だ(ったような気がする)。

麺は透明の大きな平皿に盛られ、つけ汁は白い椀に注がれ、椀にはステンレスのレンゲが添えられていた。食器からはラーメン屋ではなくタイレストランのような印象を受ける。

タイカレーつけ麺だ。何よりも問題は、つけ汁である。タイカレーにしては薄い。辛さも控えめだ。タイカレーペースト、ココナッツミルクパウダーを、通常のラーメンでも使用する出汁で割っているのではないかと想像した。悪くはない。もっとインパクトのある味を予想してしまっていたから拍子抜けしただけだ。麺を食べ尽くすと、少しだけだけれども麦飯が別皿でもらえる。残ったつけ汁に浸して食べる。悪くはない。

プリックの辛さもココナッツミルクの甘さも控えめだった。想像以上に全体がマイルドな味わいになっている。ただ、メニューの中からあえてタイカレーつけ麺を注文する客というのは、やっぱりタイカレーが好きな客なのではないかと思う。もっとタイカレー特有の味わいを前面に押し出してもいいのではないかとは感じた。

しかし450円である。たった450円で、タイカレー風味のつけ汁で麺が食べられ、しかも最後には麦飯でタイカレー風雑炊も食べられる。とても格安なので、また利用させていただく可能性は大いに残っている。

営業時間

11:45から15:00、16:00から21:00まで。定休日は日曜日、祝日。

住所

新宿区戸塚町1-101

訪問履歴

参考

夢民

夢民は2012年12月に閉店予定となっている。

夢民はインド式カレーの店と称するが、実際のところは夢民式カレーとでもいうようなカレーを提供する店だ。

スープ状のカレーだが、それほどスパイシーではない。

残念ながら、自分とは相性の良くない店であった。しかし、高田馬場でカレー屋といえば、夢民は必ず言及されてしかるべき店であったことは間違いない。

ところで、夢民の卓上には、きゅうりのキューちゃん風の漬物、タマネギのスライス、福神漬けがあった。何だかそればかりが記憶に残ってしまっている。

営業時間

平日は11:30から14:30まで、17:30から20:30まで。土曜日は11:30から14:30まで、17:30から20:00まで。定休日は日曜日、祝日。

住所

新宿区大久保3-13-1

諏訪通り沿い南側。明治通りから諏訪町交差点を西に曲がって徒歩数分。

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作者:馬場飯