そば処 信州屋 - 東京立ち食いそば
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信州屋とは?
そば処信州屋は1986年4月25日に東急渋谷駅の傍らで創業した立ち食いそば屋である。
2001年5月1日には新宿駅東南口の立ち食いそば屋密集地域の一角に新宿南口店を開店させた。甲州街道陸橋下北側に沿った道路に面している。間口は狭いが奥行が長い。
クマガイコーポレーション株式会社による経営だ。「打ちたて、揚げたて、茹でたて」がモットーとのことである。
そばは店内で石臼で挽いた信州の蕎麦粉
から押し出し式製麺機で製麺され、そのまま茹で釜に投入されて茹でられる。
入店して、適当な席に腰掛ける。券売機や給水機は見当たらない。新宿南口店は全席がカウンター席だった。立ち食い用カウンターもなければテーブル席もない。
店員が水を運んでくれる。注文を伝える。卓上には小梅と七味唐辛子がある。七味唐辛子は八幡屋礒五郎の七味唐からしだ。会計は券売機による食券制ではなく、カウンター席上での後払いのようだ。
信州屋のそば粉がお店でおそばになるまで
信州屋では信州で育った本場のそば粉
を南沢惣吉郎商店から毎回仕入れ
するそうだ。店名に誤記があるかもしれない。南沢惣吉郎商店ではなく南沢惣吉商店ではないだろうか。
信州屋ウェブサイトでは蕎麦粉について、厳選された蕎麦の実を手間を惜しまず、丹念に石臼で引いた蕎麦粉
であることが強調されているが、これはきっと南沢惣吉商店の売り文句をそのまま引用したのだろう。
その南沢惣吉商店のそば粉を店内で製麺
してあの機械に入れる
とのことだ。あの機械
とは押し出し式製麺機のことだ。
蕎麦粉と小麦粉の割合については言及されない。同割そばであればアピールになりうるので、きっと蕎麦粉は50%未満なのだろう。
何よりも押し出し式製麺機で好き嫌いが分かれてしまうのだろう。しかし、悪くはない。もしかしたら店名に誤記があるのかもしれないけれども、仕入先を特定しているのも素晴らしい。
一方その頃脇役たちはというと……
まずは、天ぷらである。
全て店内で揚げています
。外の業者から買うようなことはしません!
信州屋ウェブサイトによると、渋谷店では天ぷらアツアツ揚げたて宣言
がなされているようだ。きっと注文が入ってから天ぷらを揚げているのではないだろうか。しかし、新宿店では天ぷらの揚げ置きがされているのだろう。渋谷店が揚げたてを強調するのに対して、新宿店では自家製であることが強調されている。
やっぱり天ぷらは、揚げ立てが揚げ置きよりも美味い。また、店内で揚げたほうが他社から仕入したものよりも美味いことが多い。
続けて、出汁である。
天日干しで一つ二つ丁寧につくられた鰹節
とのことだ。姫路の鰹節屋さんから信州屋特製鰹節を調合してもらっています
ということらしい。
鰹節以外については言及されていない。仮に鰹節100%の出汁だとしたら、これでは魅力がない。
最後に、かえしである。
江戸時代から続く味醂屋さんでつくっています
。昔ながらの木の樽
だそうだ。
醤油ではなく味醂についてだけ注目している。出汁もそうなのだが、かえしについても、何だか曖昧模糊としている。
信州屋の天ぷらは悪くなさそうなのだけれども、そばつゆには全く魅力を感じない。
できあがり
信州屋のメニュー(価格)
| 温かいそば・うどん | 価格 | 冷たいそば・うどん | 価格 |
|---|---|---|---|
| もりそば | 250円 | ||
| もりそば大盛り | 300円 | ||
| ざるそば | 330円 | ||
| 月見そば | 350円 | ||
| わかめそば | |||
| たぬきそば | 冷やしたぬきそば | 350円 | |
| 冷やしねりごまそば | |||
| きつねそば | 360円 | 冷やしきつねそば | 360円 |
| カレーそば | 400円 | ||
| かき揚げそば | かき揚げ天もり | 420円 | |
| とろろそば | 420円 | 冷やしとろろそば | |
| 徳もり | 450円 | ||
| 天ぷらそば | 450円 | 天もり | 470円 |
信州屋への訪問履歴
2012年03月31日もりそば大盛り
2012年3月31日に信州屋でもりそば大盛りを食べた。もりそば大盛り300円だ。
信州屋はもりそばが250円、もりそば大盛りでも300円だ。その一方で月見そば、たぬきそばは350円である。もりそばの割安感に惹かれる。もりそば大盛りで注文した。+50円で大盛りになるのは嬉しい。
そばは竹ざるにのせられていた。驚いた。竹ざるを模したプラスチック製の皿ではない。本当に竹ざるなのだ。もりそば250円の立ち食いそばチェーン店の器ではない。期待が高まると同時に不安もよぎる。器よりもそばそれ自体にコストをかけてもらいたい。
そばつゆはそば猪口に入れられ、ネギとワサビの薬味皿で蓋をされていた。そば湯は朱色の湯桶で出される。
そばの色は薄く、太さは中程度だ。色は小諸そばよりもやや褐色気味で、太さは富士そばよりもやや細いぐらいだ。コシがある。素晴らしい。口当たりも悪くない。ただ量が少なかった。確かに大盛りを注文したはずだ。しかし大盛りに全く見えない。実際に食べ終わってみても、大盛りなのに食べ応えがない。ものたりない。一食として不十分すぎる量だ。徳もり450円が二枚もりだとすると、もりそば大盛りは僅か一口程度しかそばが増量されていないのではないだろうか。
作者:馬場飯