キッチンふじ(巨大ハンバーグの洋食屋)@新大久保 - 高田馬場B級グルメ

店舗外観 メニュー

キッチンふじは新大久保の数少ない洋食屋の一つで、デカ盛りハンバーグなどの大盛り定食が充実している。

新大久保駅を下車したら、目の前の歩道を渡って、山手線の線路西側に沿った道を高田馬場方面に向かう。東京グローブ座に向かう道だ。徒歩2、3分で右手にキッチンふじが見える。間違って通りすぎてしまうと西洋彫刻に囲まれた榮寿司が見えてくる。そのときは引き返そう。

黄色い看板だ。コーヒー・食事 キッチンふじとある。外観は喫茶店のようだ。喫茶店、軽食店、洋食店の区別は難しい。カーテンがかかっていて、店内の様子は窺えない。扉を開く。カランコロンと音が鳴る。カウンター数席に4卓のテーブル席がある。テーブル席はソファーだ。くつろげる。古びた店内で清潔ともいいがたいが、これはこれで一つの雰囲気を醸し出している。

厨房にはおじいさん、客席の対応にはおばあさんと息子さん(?)がいる。家族経営なのかもしれない。

2004年頃には次のような歌舞伎町交番出前のエピソードがウェブ上で語られることが多かった。

余談だが、この店の情報を仕入れた中古楽器屋のHPによると、新宿歌舞伎町交番の警官達がこの店のファンで、遠いにも拘らず出前を頼んでくるとか。この店の美味さが警官達の間で口コミで広がり、あっちこっちの派出所から出前が来る、との事であった。味も良いが、この値段でこの量なら、さも有りなん、と思えるエピソードである。

ハンバーグ定食がデカ盛りで有名だ。確かに一度は食べてみたいと思う。話のネタにもなる。しかし徒歩数分圏内にはSガスト大久保店がある。大久保・新大久保界隈のハンバーグはどうしてもSガストのデミグラハンバーグ定食390円との比較になってしまう。キッチンふじのハンバーグ定食は850円だ。確かに量が多い。むしろ多すぎるくらいだ。また、ライスも味噌汁も漬物もとても美味い。しかし、倍以上の価格であると知りながら、二度目を食べてみたいと思えるほどハンバーグは美味くはなかった。

Sガスト大久保店がなかったら感想は変わっていたかと思う。そう考えると、Sガストが近隣の洋食屋に与える破壊力は凄まじいものがあるに違いない。

2011年07月16日ハンバーグ定食

ハンバーグ定食 ハンバーグ

2011年7月16日にハンバーグ定食を食べた。850円だ。

ハンバーグが巨大だ。ステンレスプレートの半分以上の面積をハンバーグが占める。プレートには目玉焼きとキャベツ、レタスのサラダものっているのだが、ハンバーグはサラダに寄りかかって、真ん中から折れ曲がってしまっている。この見た目は衝撃的だ。実際に量も多い。しっかりと盛り付けされた丼飯一杯でもライスが圧倒的に足りない。しかしライスを大盛りしたりお代わりしたりする腹の余裕はない。つけあわせのサラダや目玉焼きと一緒にハンバーグも豪勢に頬張って食べきることになる。これは何だか贅沢な食べ方のような気がする。

ハンバーグはとても柔らかい。箸で簡単に切れる。切れるというよりも崩れるといったほうがいいかもしれない。肉汁が閉じ込められており、ナイフで切ると溢れ出すといったハンバーグではないのだ。しかしジューシーではある。ソースはトマトベースのソースで酸味が強い。とろみはなく、さらっとしている。巨大なハンバーグの全面を覆うようにかけられている。酸味が強調されすぎて、それほど美味くないが、悪くはない。

箸でハンバーグを崩しながら、ソースを絡めてライスと一緒に食べる。次はサラダと一緒に食べる。次は目玉焼きと一緒に食べる。満腹だ。

なお、ライス、味噌汁、漬物がついてくるが、これらがとても美味い。

ライスは丼飯だ。硬めの炊き加減で文句のつけようがない。美味い。味噌汁はワカメと豆腐、ネギの味噌汁なのだが、かなり具沢山だ。これも美味い。そして漬物なのだが、キュウリとダイコン、ニンジン、タクワンが各々二切れずつついてくる。タクワン以外は見た目が浅漬だが、しっかりと漬けられている。これがかなり美味い。

定食屋でベースとなるライス、味噌汁、漬物が美味いというのは、とても重要だ。キッチンふじはこのベースが何よりも美味いので安心できる。

店舗

営業時間

11:00から19:30。定休日は日曜日と祝日。

住所

新宿区百人町2-5-5

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作者:馬場飯