吉野家の牛鮭定食(鮭とご飯からの決別) - 牛丼グルメ

牛丼は吉野家が美味いと世の中は言う。しかし、世の中は広い。吉野家が美味いという風潮には、いつもなぜだか喉に小骨が刺さったような気持ちになっていた。しかし、とうとう喉の小骨がとれた。吉野家はご飯が柔らかめだ。俺はその吉野家の柔らかめのご飯が許せなかったのだ。

吉野家の牛鮭定食

2019年9月に吉野家で牛鮭定食を食べた。

吉野家はご飯のおかわりが自由になったと耳にしていた。気になっていた。そんなとき、LINE PAYで吉野家200円引のクーポンを入手した。決まった。吉野家で何か定食類を注文しよう。

さんま炭火焼き定食と牛鮭定食で悩んだ。2019年はさんまが不猟で高値がついている。大戸屋なんかでは生さんまの炭火焼き定食の販売を終了させてしまった。ところが吉野家は昨年の冷凍さんまを使用しているらしく、特に値上げもせずにさんま炭火焼き定食を販売している。魅力的だ。牛鮭定食は鮭が気になった。何十年と生きてきて、ふと気づいたのだが、牛丼チェーン店で鮭を食べたことがなかった。それが事実かどうかは不明なのだが、少なくとも記憶に残っていない。鮭は嫌いじゃない。ただ、直感的に牛丼チェーン店の鮭は美味くないような気がしていて、注文するのを躊躇し続けてきている。そろそろこの辺で決着をつけたい。

牛鮭定食に決めた。注文する。鮭を味わって、モヤモヤした気持ちに決着をつけるのだ。

牛鮭定食の鮭が美味くなかった。不思議と予想通りで嬉しかった。きっとペラペラした鮭が提供されるはずなのでペラ鮭と呼ぼうとか考えていたが、想像よりは厚みがあった。決定的だったのだが、皮の焼き加減だ。妙に生々しい。身も同様だ。妙に生々しい。見た目からしてげんなりさせられる。食べてみると、別に生臭さなどはなく、不味いという訳ではなかったが、食べる前から食欲が後退させれていた。満足だ。もうこれで二度と注文しなくてすむ。

定食はご飯がおかわり自由だ。鮭を少なめ、ご飯を多めで食べ進めた。はっきりと意識できた。吉野家のご飯は炊き加減が柔らかめだ!許容範囲の下限に近い柔らかさだった。既にどこかで気づいていたような気がする。ただ、このときにはっきりと言語化できた。吉野家のご飯は美味いか不味いかでいえば、不味いに近い。吉野家のご飯の炊き具合は自分の好みでは全くなかったのだ。

鮭に決着をつけにきたところ、ご飯にまで決着をつけることになってしまった。ちなみに、鮭もご飯も残さず全部食べた。ご飯はおかわりもして、牛皿をおかずに食べた。別に嫌いで食べられない訳ではないのだ。ただ美味くはない。それは絶対だ。

しかし困った。鮭はいい。もう二度と注文しない。むしろ清々しい気分だ。ご飯が問題だ。吉野家の牛丼が好きだ。だが、吉野家のご飯は嫌いだ。答えは一つだ。つゆだくだ。吉野家の牛丼はつゆだくがいい。引き続き宜しければどうぞ。

他のページもどうぞ!

作者:馬場飯