松屋のビビン丼 - 松屋ファンクラブ

松屋のビビン丼とは、豚肉とキムチ、きんぴらゴボウを炒め、温泉玉子と青ネギ、刻み海苔をトッピングし、コチュジャン風味の甘辛ダレをかけた丼ご飯である。スプーンで混ぜて食べる。2019年10月1日時点で500円である。

なぜ松屋のビビン丼はビビンバ丼ではないのか?

松屋のビビン丼

松屋のビビン丼は2004年6月4日に販売を開始された。430円だ。

ビビンパを松屋風にアレンジしたそうだ。ビビン(濁点)ではなく、ビビン(半濁点)である。韓国語でビビンは「混ぜる」、バ(濁点)、パ(半濁点)は「ご飯」を意味する。ビビンバ、ビビンパとは混ぜご飯を指すが、実際に韓国語の発音に近いのはパ(半濁点)だった。2004年当時、日本では通常ビビンバ(濁点)という名称が主流だった。あえてビビンパ(半濁点)という名称を用いるのは意識の高い層だけだった。松屋は前者ではなく後者だった。

なぜビビン丼はビビン丼であって、ビビンバ丼(濁点)やビビンパ丼(半濁点)ではなかったのか?

ビビンバ丼(濁点)は無理だ。松屋の商品開発部門は意識の高い層だ。次々に新商品を市場に投入して、我々を楽しませてくれるエリート集団なのだ。ビビンバ(濁点)ではなく、ビビンパ(半濁点)がネイティブに近い発音だ。知ってしまったからには許せない。ビビンバ丼(濁点)は却下だ。

とはいえ、ビビンパ丼(半濁点)はもっと無理だ。ビビンパは、ビビンは混ぜるで、パ(半濁点)はご飯だ。ビビンパ丼では、混ぜご飯丼になる。ご飯と丼がかぶっている。日本人にとって玉子かけご飯丼が許容範囲内に含まれるだろうか。ご飯と丼がかぶってはいないだろうか。玉子かけご飯は丼だろうが、茶碗だろうが玉子かけご飯ではないか。

松屋のビビン丼は、以上の検討を経て、ビビン丼になったのだ。間違いない。松屋のビビン丼はビビンバ丼でもビビンパ丼でもなくビビン丼でなければならない

ビビン丼に紅生姜と七味唐辛子を追加

ビビン丼が提供される。

卓上の紅生姜を適量ビビン丼にのせる。紅生姜の追加ははかさ増しが目的だ。副次的にザクザクした食感が追加され、酸味も追加されるのだが、紅生姜の酸味は軽減したい。ポイントは紅生姜を温泉玉子の上に置くことである。紅生姜の酸味は玉子によって中和される。選べる小鉢の玉子かけごはんを食べて、紅生姜と玉子の親和性に気づいた。それ以降、意識して紅生姜を温泉玉子と混ぜ合わせることで、従来以上に紅生姜を投入しても、その酸味が気にならなくなった。素晴らしい。

卓上の七味唐辛子を適量ビビン丼に追加する。ビビン丼の辛味を増すためには、ビビン丼のタレを追加してもらうのが最善なのだが、注文しても店員に断られてしまう。とても気まずい思いをするので、これは回避しなければならない。自助努力で卓上の七味唐辛子をビビン丼に追加することになる。

後はお好みでバーベキューソースかカルビソース(焼肉のタレ甘口)かを入れてもいい。バーベキューソースはニンニク感を少しでも出したいときに使う。カルビソースはキムカル丼に味を寄せたいときに使う。ビビン丼はカルビソースと非常に相性が良いが、実際にはニンニクを求めてバーベキューソースに手を伸ばすことも多い。

ビビン丼を混ぜる

ビビン丼には鉄製スプーンが添えられる。これでビビン丼を混ぜる。

ビビン丼を混ぜない人は、無知な人か、かなり意識の高い人かに分かれる。知らない人には教えてあげたい。混ぜるといいよ、美味しいよ。

ビビン丼はスプーンでご飯を切るように混ぜるのが好みだ。ご飯粒を潰したくない。ご飯粒を潰さないようにしつつも、ご飯全体にタレと具材全てが馴染むように混ぜる。しっかりと混ぜることがコツだ。

混ぜ終えたら、後は一心不乱に食べるだけだ。美味い。味の全てをコチュジャンとキムチが支配している。だが、それでいい。中毒性のある美味さだ。やみつきになる。

続けて次のご飯もビビン丼を注文してしまうのを恐れる方は、次回は日高屋のキムチ炒めチャーハンをお勧めする。宜しければ続けてどうぞ。

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作者:馬場飯