日高屋の野菜たっぷりタンメンと福しんの国産野菜タンメンの比較 - 高田馬場B級グルメ

タンメンとは具材が肉野菜炒めの塩ラーメンである。東京周辺では一般的なのでタンメンを知らない人は極少数であるに違いない。ポイントは、肉と野菜を炒めていることだ。中華料理屋によっては肉と茹で野菜のタンメンが提供されることもある。それもタンメンの一つであっていい。世の中には蒙古タンメンだって存在するのだ。しかし、俺は許せない。タンメンとして食べたいのは肉野菜炒めの塩ラーメンなのだ。

時々、タンメンが健康的なメニューとして紹介されることがあるようだが間違いだ。ラーメンなので塩分たっぷりだし、炒めた油もスープにドボンされるので、脂質たっぷりでカロリーも高いからだ。だが、それでいい。タンメンがヘルシーである必要はない。ガッツリと取り組んで食べるのがタンメンだ。

そんなタンメンだが、中華チェーン店が安くて美味い。日高屋福しんだ。もう他店を探す必要性が感じられなくなっている。以下ではその日高屋と福しんのタンメンを比較紹介させていただく。

日高屋の野菜たっぷりタンメン

日高屋の野菜たっぷりタンメン

日高屋の野菜たっぷりタンメンである。520円だ。

具材は豚肉、白菜、キャベツ、タマネギ、モヤシ、ニラ、ニンジンと種類はシンプルだ。野菜は350gにも及ぶ。2010年3月から1日分の野菜350gが摂れる!という宣伝文句が使われるようになった。

麺が独特だ。断面図はきっと潰れた長方形に近く、平打ちのストレート麺になる。嫌いではないが、好きでないことは間違いない。なぜこの麺なのだ。普通の中太麺でいいではないか。嫌いではないのだけれども、いつも気になるところではある。

数年間、日高屋に足を運ばなかった時期がある。それと比べれば、今は頻繁に通っている。そのブランク期間を乗り越えるきっかけの一つが、野菜たっぷりタンメンだった。安いのに美味い。スープを一口飲んでから、おもむろに野菜から食べ始める。そもそも野菜を食べ進めて減らさないと麺が見えない。スープはあっさりか濃厚かでいうと濃厚である。出汁感がしっかりしているし、化学調味料もがっつり効いているのだろう。油分も感じる。タンメンは健康的でなくていい。ガッツリとしたスープが好きなのだ。ある程度野菜を食べ進めた後は、麺と一緒に野菜を食べる。ほんの少しだけでも麺と野菜の配分に注意すれば先に野菜を食べ尽くしてしまうということはない。

途中で味変をする。卓上の胡椒とラー油、酢は定番だ。胡椒は最初から振りかけることもある。ラー油は個人的には使用しない。酢は麺をかなり食べ進めてから利用することが多い。以上に加えて、一味唐辛子も店員に注文すれば提供してもらえる。おろしニンニクも店員に注文したところ提供してもらえた。ただしチューブごと渡されるのではなく、小皿に絞り出された状態で渡された。使い切らなかった分は廃棄だと考えて、全て使い切ったところニンニクまみれになってしまった。それ以降、おろしニンニクを使いたくなっても、店員に依頼はせず、我慢することにしている。

日高屋は精算時のレジでサービス券を配布している。モリモリサービス券だ。次回、大盛分無料サービスか、味付玉子半額かを選べるのだが、使い勝手が悪い。野菜たっぷりタンメンの麺大盛りを選ぶと、あまりの量に腹が苦しくなるので、腹ペコのときだけ日高屋を利用するようになる。味付玉子半額を選べばいいのだが、無料ではなく半額というところが微妙すぎる。そして有効期限を切らしてしまうのだ。

日高屋の問題点はアルバイトによる調理だ。野菜の炒め加減、スープへの馴染み具合は都度異なる。ただ野菜やスープのブレはいい。特に厄介なのが麺なのだ。

麺をテボに投入して茹でる。アルバイトの中に麺を菜箸で軽くほぐすという動作をしない者が少数混じっているようだ。麺が塊状になっていることが少なくとも2回はあった。もう少しマシだったときもカウントすると数回以上は経験している。もはや麺ではなく、団子状なのだ。麺を茹でるお湯もヌメリが出ているに違いない。さすがにこれは喰えない。だが、日高屋は準備がよかった。タンメンは下に皿を敷いて提供される。団子を分離して皿に除ける。後は何もなかったかのように再び食べ進めるのだが、あまりの衝撃にあれこれ考え込んでしまって、もはや機械的に腹を満たすだけになってしまう。調理するアルバイトが誰になるか、運に大きく左右されるのだ。

福しんの国産野菜タンメン

福しんの国産野菜タンメン

福しんの国産野菜タンメンである。490円だ。日高屋よりも30円安い。たかだか30円であるにもかかわらず、500円未満の400円台なので随分と印象が変わる。

具材は豚肉、白菜、キャベツ、タマネギ、モヤシ、ニラ、ニンジンに加えて、キクラゲ、タケノコ、セロリ、クコの実と種類が豊富だ。キクラゲとクコの実が特徴的だ。キクラゲの黒、クコの実の赤が彩り豊かで食欲を増進させる。野菜が何グラムなのかは不明だが、感覚的には日高屋と同量程度のような気がする。であれば350gになる。

麺は普通の中太麺だ。歯応えもある。これでいい。フツーがいいのだ。高級中華料理店なんかだと、やや細麺で柔らかめに茹でられていて丼の底でダマになってしまっている麺が提供される場合がある。あれは勘弁してもらいたい。福しんの麺は安心である。ちゃんと歯応えがあるし、ダマにもなっていない。

福しんの国産野菜タンメンはとにかく美味い。日高屋より安くて美味い。福しんの国内野菜タンメンは日高屋の野菜たっぷりタンメンの完全に上位互換版となるタンメンだ。欠点が見当たらない。

クーポン券の無料サービスは味玉を選ぶ。日高屋ではサービス利用でも味玉有料なので麺大盛りを選ぶことになるのだが、福しんでは味玉無料である。とても良い。

まずは大ぶりにカットされた白菜から食べ始める。ベジファーストだ。食べごたえがある。福しんでは意図的に白菜を大ぶりにカットしている。店舗を変えても白菜は常に大ぶりのカットだった。歯応えがいい。白菜を口に運び、スープを一口飲む。幸せだ。あとは気分で食べ進めるのだが、キクラゲはそこそこの量が具材として使われており、コリコリとした食感が他の野菜や麺と合う。具と麺を一緒に口に運ぶのを普通に繰り返すと、麺が先になくなる。そこで意識して具を多めに麺と一緒に食べ進めるのだが、この配分が絶妙で満足感が高まる。

後半戦前には少量のニンニク、最終盤前には酢で味変する。福しんには卓上調味料としておろしニンニクが置かれている。他の中華チェーン店にはない。これが絶大な効果を発揮する。幸せだ。最高だ。福しんの国産野菜タンメンと出会ってから、福しんといえば、まずはこのメニューが思い浮かぶようになった。

福しんは精算時のレシートがクーポン券になっている。レシートにクーポン券が印字されない店舗では精算時に別途クーポン券を配布してくれる。次回来店時に、大盛り分、味玉、ミニ杏仁、冷奴のいずれか一つが無料サービスとなる。いつも味玉を選んでいる。福しんの味玉は美味い。使い勝手がとても良いよい。日高屋のモリモリサービス券は持て余し気味になるのだが、福しんのクーポン券は有効期限を切らすのが惜しく、有効期限前に意識して福しんを訪問して使い切るように心がけている。

ちなみに、福しんでは寒い時期には野菜あんかけラーメンを注文してもいい。これはこれでやはり美味い。そして何よりもあんかけでアツアツなのが良い。とはいえ、具材の質と量で国産野菜タンメンには劣る。あくまでの寒い時期の選択肢となる。

他の中華チェーン店のタンメン販売状況

餃子の王将ではタンメンが販売されていない。餃子の王将は関西発祥のため、タンメンがメニューにないのだ。

それに対して大阪王将ではタンメンが販売されていた。ただし税抜732円だ。日高屋福しんを知っているので、とても注文する気になれない。

一番館ではうま塩タンメンが販売されている。480円だ。以前、広東麺を食べ、量の少なさが原因で晩御飯まで飢えて苦しんだ記憶が蘇る。少し二の足を踏む。

ぎょうざの満洲でもタンメンが販売されている。税抜480円で税込では518円だ。悪くない。ということで、続いてぎょうざの満洲のタンメンを食べてみた。野菜は270gだ。

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作者:馬場飯