福しんのおすすめ冬メニューはニラそば - 高田馬場B級グルメ

福しんのニラそば

福しんのニラそばが美味い。福しんのニラそばは頻繁に旨辛と形容される。旨辛ニラそばだ。旨いし辛い。文字通りだ。

丼全体にニラが浮かぶ。圧倒的なニラの量だ。中央には白髪ネギがまとめて乗せられている。スープはオレンジ色だ。ニラの緑、白髪ネギの白が映える。そのスープには大量の白ごまが浮かび、そのスープの下には大量の刻みチャーシューが沈んでいる

福しんのニラそばは冬の看板メニューだ。秋も終わりに近づくと多数の客がニラそばの販売開始を待ち焦がれ、ニラそばの販売開始後に冬の訪れを実感する。

福しんの多数の客に愛されるニラそばの魅力とはどこにあるのだろうか。スープ一面を覆っているニラだろうか。違う。オレンジ色のスープこそがニラそば最大の魅力だ。ニラそばのスープは辛味噌だ。ニラそばの正体は、旨辛ニラ味噌ラーメンなのだ。辛味噌スープが本当に美味い。激辛ではない。ほどよい辛さだ。食べ進むにつれて、じんわりと汗が滲んでくる程度だ。味噌の旨みが濃い。厚みがある。ニラそばは唐辛子の辛みと味噌の旨みが一体となって、濃厚で堪らなく美味い辛味噌スープをつくりあげている。この辛味噌スープの中毒性は非常に強い。スープを飲み干した直後に、次はいつ食べようかと考えてしまうほどだ。福しんのニラそばの最大の魅力はヤミツキにならざるを得ない辛味噌スープにある

仮に蒙古タンメン中本が辛みを抑えて旨みを際立たせたら、福しんのニラそばに近づく。日高屋チゲ味噌ラーメンに至っては、実態としてファン層が被っているに違いない。他にも高木や麺処くるりなど辛味噌スープで客を夢中にさせる店は枚挙にいとまがない。

2019年11月中旬に福しんでニラそば630円を食べたクーポン券で味玉を追加した。

ニラそば初体験だった。美味いという噂は知っていた。だが、今まで注文してこなかった。福しんのメニューとしては、ニラそばは高価格帯だったからだ。

2019年11月15日から福しんでニラそばの販売が再開された。とにかく一度、注文してみよう。好みでなかったら、それはそれでいい。今後は二度と注文しなければいい。しかし、もし実際に食べてみて、もし大好物だったとしたら、残り少ない人生で後悔が残ることになるかもしれない。10年後になって福しんでニラそばを食べて、10年前のあのときに福しんでニラそばを注文しておくべきだったなんてことにならないように、思い立った今、福しんのニラそばを食べておこう。そう思った。実際に食べてみて、ニラそばは高いくせにそれほど美味くない、普通にタンメンを満喫しておけばよかった、貴重な一食を無駄にしたなどといった感想を抱く可能性はあるが、その貴重な一食をニラそばにかけてみた。

大成功だった。ニラそばは絶品メニューだったのだ。躊躇しないでよかった。

レンゲでスープを一口飲んだ瞬間から分かった。辛味噌スープが美味い。大好きなスープだ。スープを飲もうとすると、一緒にニラも啜ることになる。問題ない。ニラは大量にある。繰り返しスープを啜って、その味を堪能し尽くした後に、麺を啜る。そして続けてスープだ。辛味噌スープがとにかく美味い。

スープに沈んだ刻みチャーシューをレンゲで掬って、麺と一緒に頬張る。美味い。白髪ネギとあわせて麺を頬張る。やっぱり美味い。味玉も麺と一緒に食べる。味玉に絡んだ辛味噌スープが味玉の甘さを引き出す。滅茶苦茶に美味い。もはやとにかく全てが美味い。

半分ほど食べた後に、福しん恒例の儀式を行う。味変だ。卓上のおろしにんにくをスープに投入する。しっかりと撹拌してから、スープを啜る。このうえなく美味い最強だ。後は無我夢中で食べ進めて、最後の一滴までスープを飲み干した。大満足だ。

本日の自分を褒めてあげたい。そして、きっと10年後の自分も本日の自分を誉めてくれるはずだ。素晴らしい出会いの日だった。福しんのニラそばを旨辛好き全員におすすめしたい。

福しんのニラそばは期間限定メニューか?

福しんのニラそばは期間限定メニューである。しかし、手もみラーメンジローでは福しんのニラそばが一年中注文できる

手もみラーメンジローでは、福しんと同じメニューが提供されている。詳細は不明だが、一しんや新しんなどのように福しんとは関係があるものの、何らかの事情があって、屋号を別にしているに違いない。

いずれにせよ、分かったことがある。福しんのニラそばは、それなりの手間暇を費やせば、いつでも提供してもらえるし、食べられるということだ。朗報だ。

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作者:馬場飯