松屋の焼さば朝定食は贅沢すぎて困る - 松屋ファンクラブ

松屋の焼さば朝定食とは、焼さば、ミニ生野菜、ライス、みそ汁、のり佃煮、ミニお新香に、選べる小鉢を追加できる定食である。470円だ。朝メニューのため午前5-11時の時間限定でテイクアウトもできない。

松屋は2019年11月12日に一部店舗限定で新しい朝ごはんの販売を開始した。新メニューは10種類あるが、二つに分けられる。松屋内ではパターンGとパターンCと呼ばれている。パターンGの朝メニューを販売する店舗ではパターンCの朝メニューを販売しておらず、パターンC店舗ではパターンGを販売していない。松屋の焼さば朝定食は、ハッシュブラウン朝定食、鮭茶漬け、糖質オフ朝定食、たまごかけ朝定食とともにパターンGに属する。パターンG店舗はパターンC店舗よりも数が少ない。パターンGの新しい松屋の朝ごはんを食べるのは至難の業だといえる。

松屋の焼さば朝定食は、すき家さば朝食吉野家の塩鯖定食を意識した新メニューである。すき家でも吉野家でも朝ごはんにさばを注文できる。松屋の焼さば朝定食が定番化すれば、今後は牛丼御三家全てで朝にさば定食を食べられるようになる。

すき家や吉野家と比べて、松屋の焼さば朝定食の最も目立った違いは、選べる小鉢がつくことにある。

パターンGの新しい5種類の朝ごはんのうち、鮭茶漬けを除いた4種類のメニューには選べる小鉢がつく。選べる小鉢は従来と変わらず4種類あるのだが、とろろと冷やっこの提供が停止され、味玉マヨネーズとオクラの提供が開始された。

松屋の焼さば朝定食は、焼さばだけではなくミニ牛皿や納豆を添えられる盛り沢山の朝定食なのである。他にも、ミニ生野菜はともあれ、のり佃煮やミニお新香までつく。ライスが不足する可能性が非常に高い。

松屋の焼さば朝定食

2019年11月の販売開始後に松屋で焼さば朝定食を食べた。

焼さばとミニ生野菜、のり佃煮、ミニお新香は一枚のプレートで提供された。プレートは三分割されており、そのうち一箇所が大きな面積を割り当てられていて、焼さばとミニ生野菜が一緒に盛り付けられ、残り二箇所にのり佃煮とミニお新香が盛り付けられていた。

焼さばは半身が1枚で焼き目が黄金色に輝き、見ているだけで美味そうだ。脇には大根おろしが添えられていない。添えられているのはミニ生野菜だ。惜しい。オペレーションの都合なのか、単価アップが目的なのか不明だが、実に惜しい。

のり佃煮は松屋で新登場だ。パックごと提供される。自分でパックから絞り出して食べることになる。プレートにのり佃煮を絞り出してからパックを眺める。1袋5gで、エネルギー8kcal、たんぱく質0.2g、脂質0.03g、炭水化物1.7g、食塩相当量0.29gと記載されている。今後、松屋では焼きのりからのり佃煮への移行が開始されるのかもしれない。焼きのりが消えて、はじめて気づいたのだが、焼きのりはお新香を巻いて食べたり、みそ汁に入れて食べたりして、結構、楽しみながら食べていた。のり佃煮だとライスに合わせて食べるという選択肢しか残されておらず、そこが少し淋しい。

ミニ生野菜から食べ始めることにした。ドレッシングは悩んだが、ごまドレッシングにした。直ぐ隣に焼さばがいるので、慎重にドレッシングをかける。そして、ミニ生野菜を食べ尽くす。続けて、お新香を一口、ライスと食べる。

焼さばに着手する。まずは裏返すのだが、少しドキドキした。何か残念な光景が目に入るのではないか。一瞬、そういう予感がしたのだ。裏返して、安心する。美味そうだ。骨はきれいに身から剥がれた。食べやすそうだ。がっつりと食べる。脂がのっている。さばの油が口中に広がる。身のパサツキも少ない。悪くない。むしろ美味い。かなり美味い。さばにあわせてライスもがっつりと食べたいところだが、ライス控え目で食べ進める。どう考えても、おかずが過剰に多いのだ。

さばを7-8割ほど食べ進めたところで、のり佃煮を試す。予想通りご飯が進む味つけだ。続けてミニ牛皿だ。ライスにかける。つゆだくだった。通常であれば、心のなかで歓喜の声をあげるところなのだが、今回は悲鳴だ。さばが余ってしまう。ミニ牛皿だけでライスを食べ尽くしてしまう。覆水盆に返らず、ミニ牛皿でライスを食べ尽くした後に、余ったさばをライスなしで食べ、少量残したお新香で口直しした後に、みそ汁を飲んで締めた。

松屋の焼さば朝定食は、おかずが盛り沢山の贅沢な朝定食で、贅沢すぎてバランスが悪くなってしまっている。贅沢な悩みだが、もっと品数か量を減らして、その分、安くならないものだろうか。もちろんライスを大盛りにすれば帳尻が合うのだが、すき家の大盛りが+30円なのに対して、松屋の大盛りは+60円と、大盛りへのハードルが高いのだ。悩ましいところである。

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作者:馬場飯