武道家のミニラーメン(ライスお代わり自由でワンコイン500円の衝撃) - 高田馬場B級グルメ

武道家のミニラーメン

2019年11月27日に横浜家系らーめん武道家がミニラーメンの販売を開始した。

武道家のミニラーメンは、ラーメンこそミニだが、ライスがお代わり自由で、ワンコイン500円の激安メニューである。

武道家のミニラーメンはラーメンと比べて麺とスープの量が減らされる。体感的には、麺が半分、スープも7割程度になった。具についても、海苔が3枚から1枚に減り、ほうれん草も量が減った。しかしチャーシューは変わらない。そしてライスがお代わり自由のため、必ず満腹になるまで食べられる

武道家のミニラーメンの新発売に感極まって泣きそうになった。素晴らしすぎて、素敵すぎる。武道家の濃厚すぎるラーメンスープを適量だけ、気軽にワンコインで味わえるようになってしまった。コスパ抜群メニューの衝撃的デビューである。

ところが歓喜の声が聞こえてこない。歯痒い。デカイ声で叫びたい。武道家でミニラーメンが新発売されたぞ!

武道家のラーメンとライスは凶器?

武道家に通いはじめてから10年以上になる。毎日のように通っていた時期もある。しかし年齢を重ねるにつれて、訪問する頻度は少なくなった。

武道家での注文はライスが必須となる。スープを注いで食べるのだ。スープに浸った米を食べたいから武道家に行く。だからライスを注文しないということはありえない。

既に10年前からラーメンとライスを食べ終わると満腹にはなっていた。しかし年齢を重ねるにつれて、満腹どころか苦しくなってきた。胃もたれするようにもなった。腹を壊すようにもなった。それでも美味いから訪問するし、食べるのだが、食べ終えて、時間が経つにつれて、後悔する。食べているときは幸せの絶頂だが、いったん食べ終えてしまうと地獄がはじまる。

武道家のラーメンとライスはそういう食べものだった。振り返れば、しげるの白胡麻坦々つけめんに似ている。武道家のラーメンとライスも惹かれて近寄るものの腹を叩き壊す鈍器だった

武道家のラーメンはミニでいい。武道家のラーメンはミニがいい

武道家ミニラーメンの激安ワンコイン500円の衝撃!

そもそも以前と比べてラーメン専門店とも距離を置くようになった。

今やラーメン一杯が780円だったり、980円だったりする。日高屋福しんではいまだにラーメンが390円のままだ。手間をかけた濃厚なスープが味わいたくなってもチゲ味噌ラーメンニラそばがある。630円だ。600円台で充分に満たされる濃厚な辛旨スープを堪能できてしまうのだ。

そこそこの値段がするのに、知らないラーメン専門店で初体験のラーメンを食べて、大して美味くなかったら、財布も軽くなるし、何よりも精神的ダメージが大きい。

安いのに美味いラーメンに出会いたいのだ。何度も繰り返し通いたくなるラーメンを求めているのだ。例えばポラリスの390円ラーメンだ。高くて美味くても驚きがない。安いのに美味かったりすると、そこに驚きが生じる。

武道家のミニラーメンはワンコイン500円だった。しかもライスがお代わり自由だ。驚愕である。武道家のスープをワンコインで堪能できてしまうのだ。アナタの大好物が大幅値下げされて、今後は3割引で販売していきますと告知されたら、狂喜乱舞しやしまいか。まさにそういった状況が現に起こったのである。どなたか知らないが、店主にミニラーメンをリクエストした方は消費者の鑑だし、お客様は神様だし、店主も神様だ。ありがとう!

ちなみに、家系ラーメンでは、らすたがミニラーメンを620円で販売しているが、当然ライスは別売である。武道家のミニラーメンがどれほど破格であるかが分かる。何かとご縁のある六角家では武道家と同じくミニラーメンを500円で販売しているが、やはり当然ライスは別売である。武道家のミニラーメンが神メニューであることが分かる。

余談になるが、武道家の系統は「たかさご家>武蔵家>武道家」となる。武道家の親になる武蔵家は別系統の二店舗があって紛らわしいのだが、それが吉祥寺と新中野になる。「六角家>武蔵家」という系統は吉祥寺にある武蔵家だ。「たかさご家>武蔵家」という系統は新中野にある武蔵家である。武道家は後者の系統になる。武道家は六角家ではなく、たかさご屋を起源とする武蔵家の系譜に属する。六角家とは直接のご縁がないものの、何かとご縁ができてしまっているようだ。

武道家のミニラーメンの食べ方

武道家でミニラーメンを食べる。

武道家では行列はやむを得ない。店舗外の歩道に並ぶ。通行人が多い。ガードレールに沿って並ぶ。店舗正面が先頭である。高田馬場駅方面に向かって西に行列を伸ばしていく。店舗入口ドア前の右手に設置された券売機で食券を購入してから行列に接続する。以前は店内に券売機が設置されていたが、現在は店外にあるので、注意が必要だ。また、より重要なのは、あらかじめ食券を購入してから、行列に並ぶという点だ。あわせて注意していただきたい。

店員に呼ばれて入店する。座席は店員に指定される。店内入口右手に給水器と炊飯器がある。給水器で水を注いでから着席するとスムーズである。列に並んでいるときに、店員に食券を渡していなければ、着席と同時に食券を渡して、麺の硬さ、スープの濃さ、脂の量を指定する。以前は、硬め、濃いめ、少なめがお薦めだったが、現在は、硬め、少なめがお薦めである。卓上調味料にカエシが追加されたため、濃さは自分で調整することができる。

そして炊飯器に向かう。ライスはセルフサービスである。以前は店員がライスを提供してくれていた。お代わりも店員に依頼していた。現在はセルフサービスに変更されているので注意が必要だ。自分でご飯を丼茶碗によそう。ご飯の量を自ら調整できるのはありがたい。お代わりするとき、特にそのありがたみを実感する。以前は、小ライスとか半ライスと依頼しても、予想以上のご飯が盛りつけられて出されていた。残すわけにはいかないので、当然食べ尽くすのだが、これが食べ過ぎの原因の一つになっていた。

ラーメンの到着を待たずにライスを食べ始めて問題ない。まずは青きゅうり漬けをご飯に乗せて、それから卓上調味料を駆使する。豆板醤、おろしにんにく、おろししょうがを適量使う。おろししょうがは冬だから卓上にあったのか、一年を通して卓上にあるのか、不明だが、たとえ卓上になかったとしても、店員に依頼すれば、冷蔵庫から出してきてもらえる。スープを注がず、このまま食べても美味い。

ラーメンが提供されたら、まずはスープを飲んで、それからラーメンとあわせてライスを食べる。ほうれん草と一緒に頬張る。美味い。スープに浸した海苔で巻いて食べる。間違いなく美味い。そして麺を食べる。家系ラーメンなので短い。チャーシューやほうれん草とあわせて食べる。美味い。麺を食べ尽くしたら、ライスをお代わりして、スープで雑炊だ。大満足で満腹だ幸せだミニラーメンの販売が永遠に続くことを切に願う

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作者:馬場飯