熊谷B級グルメ

B級グルメの街、熊谷で美味い飯を喰らいたい。

熊谷B級グルメのメニュー紹介

熊谷名物といえば、いなり寿司や五家宝、フライだけではない。雪くまを筆頭に新しいメニューが次々に考案されている。

雪くまとは?

2003年度から熊谷市は「元気なまち熊谷ひとづくり支援事業」を開始して、2005年度には「元気なまち熊谷ひとづくり支援事業」は熊谷市の「暑さ」をテーマとして「あついぞ!熊谷ひとづくり支援事業」になった。「あついぞ!熊谷」事業の誕生である。熊谷市職員による熊谷市活性化プロジェクトチームは、「あついぞ!熊谷」事業に参画するなかで、かき氷「雪くま」を考案し、2006年度に「雪くま」は熊谷ブランド創造事業として予算化された。

かき氷「雪くま」は「あついぞ!熊谷」事業のなかで誕生したのだ。このあたりの経緯は、熊谷市民ならば、市政宅配講座を利用することで市職員から「感動『雪くま物語』」という話を聴けるらしい。羨ましい。

2007年8月17日に熊谷市は国内観測史上最高の40.9度に達した。名実ともに「あついぞ!熊谷」になったわけである。雪くまは、同年11月には「埼玉B級ご当地グルメ王決定戦!味の競演 in Gyoda」に参加して、肌寒い天候のなか14品目中4位と健闘した。

雪くまの条件は次の3点らしい。

雪くま販売店数の推移

正しくないかも。あくまでも目安に。

雪くまのれん会とは?

雪くまのれん会とは、雪くまの販売店の集まりである。

初代代表は慈げんの宇田川和孝氏だ。2012年に慈げんが雪くまのれん会を脱会して、新しい代表はシノン洋菓子店の小島實氏になった。

慈げんの脱会は、販売するかき氷が雪くまの条件から外れたことが原因らしい。のれん会に入会する店舗を指導していた慈げんがのれん会を退会するのだから、退会を余儀なくされたのではなく、意図して退会したのだろう。

フライとは?

フライとは、水溶き小麦粉を焼いたものである。ふわりとした食感はお好み焼きやクレープに似ているが、お好み焼きとは異なり生地が薄く、クレープとも異なって味つけは醤油やソースである。外側がパリッとしたチヂミとは食感が違う。

フライの発祥は、1925年に埼玉県行田市の古沢商店が足袋工場の女工に出したのがきっかけとされている。

埼玉県北部の郷土料理と称されるまでになった。行田市ではご当地グルメとして地域振興に活かしており、熊谷市もこれに続いている。

熊谷市のフライ販売店

熊谷うどんとは?

熊谷うどんとは、熊谷市内で収穫、製粉、製麺された地粉を50%以上使用したうどんである。2007年6月11日に小麦業界団体の熊谷小麦産業クラスター研究会が熊谷市内のうどん店主に説明会を開催して、赤地に白抜きの「小麦の里くまがや 熊谷うどん」ののぼりを無償貸与したのが普及の始まりだったようだ。

熊谷産小麦の消費量増加が目標だったのだろう、熊谷産地粉は100%ではなく50%以上で、汁については規定すらない。色々なうどんが熊谷うどんとして一括りにされる。熊谷うどんが美味かったり不味かったりするのではない。熊谷うどんを出す個別のうどん屋ごとに美味かったり不味かったりするのだ。

熊谷うどんの販売店

熊谷ホルどんとは?

熊谷ホルどんとは、豚ホルモンが具の焼きうどんである。

満願堂が考案した熊谷ホルどんは、2010年11月7日に開催された熊谷B級グルメ選手権でグランプリを受賞し、熊谷の新たなご当地グルメとして誕生した。

熊谷ホルどんの販売店

くま辛とは?

くま辛とは、次の3つの条件を満たすメニューである。

料理の性格上、一部土鍋での提供にならないメニューがあります。

日本一最高気温が高い熊谷をホットな街だとして、ホットから辛い、そしてくま辛に行き着いたらしい。

辛口メニューについては、熊谷倶楽部 くま辛実行委員会の広報窓口を務めるスタジオ02の大関暁夫氏の発案に違いない。

地場産野菜については、熊谷倶楽部が星川屋台村を復活させるに際しては「星川あおぞら市」との協働が重要な要因だったことを鑑みると、地場産野菜がくま辛の必須要件となった背景には「星川あおぞら市」への配慮があるのではないだろうか。

土鍋という発想には、熊谷倶楽部 代表を務めるきっぴすの坂本公一氏と、熊谷倶楽部 くま辛実行委員会の広報窓口を務めるスタジオ02の大関暁夫氏が大きく関与しているような気がする。

くま辛の販売店

熊谷B級グルメの店舗紹介

十割 マルコそば

十割 マルコそばである。マルコそばとは「小」を丸で囲んで◯小そばである。

住宅街の一角にある。というか、マルコそば自体も一般住宅である。入口には「小菅優」の表札がある。だからこそ◯小そばなのだろう。

県道341号線沿いのベルク柿沼店(熊谷市柿沼610-1)が目印である。ベルクに向かって左手の道を西進する。突き当たりの炭良ホルモンを右折して北進する。左手に手打そば・うどん北上、武藤薬局を確認しながら、武藤薬局の正面入口のある側に左折して西進する。左手に「十割そば」の看板がある住宅が見えてくる。それがマルコそばである。

おいし~い十割そばいかがですか。

本場信州のそば粉100パーセントで しかも水練りで打った、おいし~い十割そば

通常、十割そばは繋がりづらいので、そば粉に熱湯を入れ、ソバガキを作り、それを繋ぎにして、そばを打ちます。

当店の十割そばは、そば粉に水だけを入れ、丹念に練り上げて打っています。

其れなりの素材を仕入れ、保管をキッチリとし、絶対に繋がるんだと言う、信念を持って打てば そばは、ちゃんと、ちゃんと答えてくれる筈です。

十割 マルコそばでは、水練り生粉打ちのもりそばが500円で食べられるようだ。

蕎麦粉は信州産らしいが、水練り生粉打ちできる蕎麦粉ならば、何ら問題ない。「其れなりの」とあるが、とても良好な蕎麦粉のはずである。

只今、そば又はうどんを召しった方に、コーヒーか紅茶の無料サービス中(期間限定)

蕎麦にコーヒーか紅茶からしい。

店主のお人柄が窺える。趣味のそば打ちが高じて、自宅で蕎麦を販売するに至ったけれども、本格的な蕎麦屋を開業したい訳ではなく、食後もお喋りで長居する客のニーズに合わせて、コーヒーか紅茶の無料サービスを開始したといったところではないだろうか。ただ、どうにも納得しきれないところがあるので、期間限定なのだ。きっとそうに違いない。

いつか伺おう。楽しみである。

メニュー価格
十割もりそば500円
十割きのこそば600円
十割なす南汁そば
十割とろろ汁そば
十割天ぷら(玉ねぎのかき揚げ)そば
十割カレー南ばんそば650円
十割肉汁そば700円

営業時間

11:30から21:30まで。定休日は月曜日。

住所

埼玉県熊谷市柿沼884-3

満願堂

満願堂は、フライと焼そばの軽食屋である。そして、熊谷ホルどん発祥の店でもある。

熊谷ホルどん価格
熊谷ホルどん350円
熊谷ホルどん大盛り400円
フライ価格
松フライ小直径21cm-22cm300円
竹フライ中直径23cm-24cm400円
梅フライ大直径25cm-26cm450円
焼そば価格
松焼そば小麺1玉300円
竹焼そば中麺2玉450円
梅焼そば大麺3玉550円
トッピング価格
玉子+50円
ベビースター
コーン
ツナ
おもち
キムチ
ちーず
おやつ価格
チーズ焼き200円
ツナチーズ焼き250円
コーンチーズ焼き
和風クレープ焼価格
チョコソース焼き150円
あんこ焼き200円
心太価格
心太200円

営業時間

11:00から16:00まで。定休日は月曜日。

住所

埼玉県熊谷市新堀942-2

らーめん三峰

らーめん三峰の店舗外観

らーめん三峰は、2000年10月に開店したラーメン店である。株式会社三峰による経営だ。

三峰の起源は、1962年に埼玉県大里郡花園村で創業した三峰食堂にある。その後、とんかつみつみねへの新装開店を経て、1998年に埼玉県本庄市で将軍ラーメンを開店させた。熊谷のらーめん三峰は、株式会社三峰による二軒目のラーメン店になる。

国道407号沿いの広い敷地に広い駐車場をもつ。ファミリーレストランである。テーブルには呼び鈴が置かれ、ドリンクバーもある。

メニューの価格は、一般的なラーメン店と比べて高価格に設定されている。

そんならーめん三峰熊谷店だが、2013年3月4日に、らぁめんDining三峰として新装開店したようだ。

らーめん三峰の卓上 らーめん三峰の卓上調味料

2012年12月

らーめん三峰の将軍辛味噌ら~めんメニュー らーめん三峰の将軍辛味噌ら~めん

2012年12月に三峰で将軍辛味噌ら~めんを食べた。980円だ。

匂いを押さえた特製のニンニク唐辛子と。辛みそ専用に作った焦がしラー油のダブル辛味に旨味ミンチを加え完成させた一番人気のら~めんです。

味は悪くない。辛味は物足りない。量が少ない。そして何よりも980円と高い。残念な印象だけが残ってしまった。

2012年10月から濃厚石焼カレーつけ麺というメニューも販売されていたようだ。いっそのこと、蒙古タンメン中本高田馬場店の限定メニューの濃厚カレーつけ麺と比較するために、濃厚石焼カレーつけ麺を注文しておくべきだったかもしれない。

いこい

いこいの店舗外観

いこいは、上熊谷駅が最寄駅の焼きそばとフライの軽食屋である。

熊谷駅付近にある喫茶店のいこいと区別するため、いこい焼きそば店と表記されることもある。

メニューの焼きそばとフライは大か中かの2種類のみで、各々450円、400円のようだ。

2012年10月焼きそば

いこいの焼きそば

2012年10月にいこいで焼きそばを食べた。

昼下がりである。暖簾をくぐる。

カウンター席が数席と、テーブル席にお座敷席がある。テーブル席に陣取る。

何か食べるものはあるかと尋ねると、焼きそばとお好み焼きがあるという。焼きそばを注文した。大盛にしたかどうかは忘れた。

壁面のメニューを見ると、フライがある。これが噂のフライか。そして気づいた。先ほどのお好み焼きというのはフライだったのだ。

カウンター席には常連客が数名いて、店主と話をしている。のどかだ。

焼きそばはまもなくして出された。麺は太めだ。油をたっぷり使った料理とご無沙汰していたものだから、オイリーな見た目にやや気後れする。

具は豚バラ肉にキャベツで、盛られた麺の頂上には紅生姜がのせられている。

青海苔ではなく、一味唐辛子だか七味唐辛子だかが焼きそばと一緒に出された。軽くふりかけてから食べる。

腹ペコだった。予想以上に美味い。

食べ始めると、店主は近所に買い物に出かけてしまった。カウンター席の常連客たちが留守番らしい。殺伐とした牛丼チェーン店ではありえない光景である。

食べ終える。テーブルに代金を置き、常連客に声をかけて店を出ようか迷っていたら、店主が帰ってきた。少し安心した。小心者である。

そば処 木村屋

木村屋の店舗外観

木村屋は、星川通り沿いの蕎麦屋である。

そばは十勝産そばで、うどんは熊谷うどんか星川うどんかを選べるらしい。

星川うどんとは、熊谷産小麦あやひかりを使った幅広でモチモチした食感のうどんのようだ。

木村屋のメニュー

木村屋のメニュー 木村屋のランチ

本日のそばランチしょうが焼丼 そば又はうどん 小鉢 お新香 デザートで780円だった。

+80円でミニミニ天丼を追加できるらしい。

営業時間

11:00から15:00、18:00から20:00まで。定休日は日曜日

住所

埼玉県熊谷市筑波2-20

熊谷駅北口から徒歩3分。星川通り沿い。

きくちひろき

きくちひろきの店舗外観

今日も又 咲くか 咲かぬか 我がスープ 咲かせて見せよう がんこ花の垂れ幕がある。そして牛骨が店頭にかかっている。

きくちひろきは、がんこラーメンの店である。

熊谷B級グルメのフェスティバル

熊谷B級グルメ選手権とは?

熊谷B級グルメ選手権とは、2010年11月7日(日)11時から14時半に熊谷市本町の大露路通り特設会場で熊谷市商店街連合会が主催したイベントである。第59回熊谷えびす大商業祭(えびす祭り)の企画の一つで、熊谷に新たなご当地グルメを誕生させるため、あなたの一票が、熊谷のご当地グルメを決めます!と、エントリー10品目から一般投票でグランプリを決定した。

グランプリは満願堂熊谷ホルどんだった。準グランプリは熊谷もつ巻きフライ、審査員特別賞はスタミナ焼きうどんである。

熊谷ホルどん
熊谷は言わずと知れた「ホルモンの街」。そのホルモン文化の中から生まれたのが「熊谷ホルどん」。ジューシーな豚モツと熊谷うどんのコラボはありそうでなかった庶民の味。秘伝のホルモンたれが、肉の旨味と共にコシのあるうどんにしみ込みます!

エントリー10品目のなかには、スタジオ02の「カレーなる熊谷キャベろーる」が出品されていた。スタジオ02は「HOTタウン熊谷~カレーなる街づくり」をコンセプトに積極的な事業展開をしている。2011年6月20日には「青山カレー工房」をオープンさせ、2012年5月17日にキックオフした「くま辛プロジェクト」では広報窓口を務める。

星川屋台村とは?

1960年代前半には熊谷市の星川沿いに20-30店の屋台が並び、活気があったが、周辺開発から1969年には消滅した。

星川屋台村は、2010年11月7日(日)10時半から15時まで熊谷市星川通り沿いで星川祭り実行委員会が主催するイベントとして復活した。第59回熊谷えびす大商業祭(えびす祭り)の企画の一つで、同じ日時には熊谷B級グルメ選手権も開催されていた。星川屋台村に出店した20店舗のうち「花蝶きっぴす」「RECEBO」「金ちゃん」「AKATSUKi」は熊谷倶楽部を結成する。

熊谷倶楽部は、2011年5月22日に「星川あおぞら市」と同時開催で星川屋台村を完全に復活させるに至った。一日限りのイベントではない。2011年6月からは毎月第ニ日曜日に継続的に星川屋台村が開催されている。なお、星川屋台村復活当日には、熊谷B級グルメ選手権でグランプリになった熊谷ホルどんと、きっぴすが開発した小麦「麦王」を使用した彩北麦王うどん各200食の無料試食会も開催された。

2012年5月20日には「星川あおぞら市・屋台村」一周年記念イベントも開催されたが、残念ながら星川屋台村は現在は休止となっている。

熊谷倶楽部とは?

熊谷倶楽部は、第59回熊谷えびす大商業祭(えびす祭り)の企画の一つとして復活した星川屋台村に出店した20店舗のうち「花蝶きっぴす」「RCECEBO」「金ちゃん」「AKATSUKi」が結成した集まりである。代表は「花蝶きっぴす」の坂本公一氏だ。

2011年5月22日に「星川あおぞら市」と同時開催で星川屋台村を完全復活させた。

その後、スタジオ02の大関暁夫氏ほか多数の店舗が合流するなか、熊谷倶楽部内にくま辛実行委員会が結成されるに至る。

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作者:馬場飯