やよい軒の納豆朝食の秘密 - 高田馬場B級グルメ
やよい軒の最大の特徴は定食・朝食メニューのごはんがお代わり自由な点である。セルフサービスでごはんが何ら気兼ねなくお代わり可能だ。卓上には刻みごま白菜漬があるので、胃腸の限界までごはんを食べられる。
やよい軒でごはん単品を注文したい。
……やよい軒でごはん単品は注文できません。なぁーぜぇーだー。
やよい軒では定食・朝食メニューだけがごはんお代わり自由になるのだ。単品ごはんでおかわり自由は許されていない。そもそも単品ごはんは注文できない。
ごはん単品の注文を断念して、最安メニューを探す。納豆朝食370円だ。やよい軒の朝食は24時間店舗では午前5時から11時まで販売されている。しゃけの塩焼朝食(銀鮭朝食)530円、目玉焼朝食460円、そして納豆朝食370円だ。納豆朝食のコスパが高い。納豆朝食はやよい軒の良心である。
やよい軒の納豆朝食
やよい軒の納豆朝食はご飯・みそ汁・納豆・生玉子・冷奴・のりのセットだ。
ご飯はお代わり自由だ。
みそ汁は具がワカメだ。以前は、お麩と小ネギも入っていたが、お麩と小ネギはもういない。
納豆は発泡スチロールのパックが陶器の食器に乗せられて出される。以前は、納豆が陶器の食器に最初から盛り付けられ、万能ネギが振られて提供されていたが、万能ネギはもういない。
生玉子は割られた状態で出される。気が利く。
冷奴は万能ネギが振られて提供される。素晴らしい。
のりは焼きのりだ。
みそ汁と納豆の劣化は無視する。死守すべきはお代わり自由のごはんと卓上の取り放題の漬物だが、無事に確保できた。
ごはんを食べたいのか?漬物を食べたいのか?
ごはんをたっぷり食べたいのか?漬物をたっぷり食べたいのか?
それが問題だ。両方ともたくさん食べたい。確かにそれはあるかもしれない。だが、冷静に己を見つめ直したい。
個人差があるかもしれないが、あえて言うならば、漬物をたっぷり食べたいのだ。ごはんのお代わり自由が嬉しいのは、取り放題の漬物をたっぷり食べられるからなのだ。
これで方向性が定まった。ごはんではなく、漬物をたっぷりと味わい尽くしたい。そういう気持ちで納豆朝食に臨む。
やよい軒の納豆朝食の秘密
納豆朝食のおかずをあらためて確認する。納豆・生玉子・冷奴・のりである。秘密の共通点がある。実はそのどれもが少し醤油を垂らしたくなるものばかりなのだ。
だが、醤油を垂らしてはいけない。醤油の代わりに漬物、これがやよい軒の漬物活用の基本である。
やよい軒の刻みごま白菜漬はかなり塩辛い。やよい軒で少し醤油を垂らしたくなったら、醤油の代わりに漬物を加えるとちょうどいい塩梅になる。
日本人は反射的に醤油を加えてしまう。どうしても追加したくなってしまうのだ。何年、何十年とそうしてきたわけだから仕方がない。
だが、やよい軒の納豆朝食を前にしたときだけは、ぐっと堪えていただきたい。
納豆朝食の全おかずに漬物を
納豆には醤油を垂らさずに漬物を投入する。
生玉子は醤油を垂らさずに玉子かけご飯にして、漬物をおかずに食べる。
冷奴は漬物で口が塩辛いなと感じたときに合わせて食べる。
のりは漬物とご飯を一緒に巻いて食べる。
納豆朝食の全てのおかずに漬物を合わせるのだ。ご飯のお代わりは1回か、多くて2回でいい。だが、漬物は瓶の半分以上を消費する。
やよい軒の納豆朝食の正体とは?
やよい軒の納豆朝食の正体とはやよい軒のお漬物朝食だった。お漬物消費に最適化された精鋭のオカズだけを揃えた朝定食、それが納豆朝食コトお漬物朝食だ。
我々はやよい軒で納豆朝食を食べていたのではなかった。実際には知らず識らずのうち、お漬物朝食を食べていたのだ。
続けて、やよい軒の真のお漬物定食や玉子焼きについて語ることにする。宜しければどうぞ。
作者:馬場飯