ごはん処 やよい軒(ライスお代わり自由の定食たち) - 高田馬場B級グルメ

やよい軒の店舗外観

やよい軒は2004年9月に創業した株式会社プレナスの経営する定食チェーン店である。2004年9月に四谷で創業。それに加えて1989年12月創業の「めしや丼」を2006年7月に「やよい軒」へ名称変更した。

やよい軒は海外進出に積極的で、2012年12月末時点で国内215店のほか、タイ91店、シンガポール3店を展開している。

2019年5月末時点では国内380店のほか、タイ188店、台湾18店、シンガポール9店、他海外店12店まで拡大した。タイの店舗数増加が目立つ。

プレナスは持ち帰り弁当のほっともっと揚げたて食堂アゲルヤ以外にもタイレストランのMKレストランを手掛けている。やはりタイには強みがある。

やよい軒の店名の由来

明治19年5月1日、東京・茅場町に一軒の西洋料理店が開業しました。

店の名前は「弥生軒」。

まだ西洋料理が珍しかったその当時の、草分け的存在として文豪谷崎潤一郎の回想記「幼少時代」にも記されたほど、多くの人達に愛されていたといいます。

――この弥生軒の店主こそ、当社創業者である塩井末幸の祖父だったのです。

やよい軒といえば納豆朝食だ。ごはん・みそ汁・納豆・生たまご・冷奴・のりのセットだ。重要なのは、朝食メニューのなかで最も安価であるということだ。370円である。2015年1月22日までは350円だった。やよい軒の魅力は注文するメニュー以外の点にあるのだ。

やよい軒の強みは二点に尽きる。

この二点の強みを組み合わせ、お代わり自由のごはんを卓上の刻みごま白菜漬で食べ尽くす。これこそがやよい軒の醍醐味である。

2019年はやよい軒の転換期になりそうだ。2019年4月にお代わり有料化が試験導入されたが、反響が大きく有料化は見送られた。2019年9月には十六穀米が終了、もち麦ごはんの提供が開始された。十六穀米は大盛も含めて無料変更可能だったが、もち麦ごはんは変更が+30円で大盛りが+80円になる。実質的な値上げだ。従来はお代わり自由な白米ごはんからヘルシー志向の十六穀米に無料で変更できた。今となってはヘルシー志向のもち麦ごはんに有料でしか変更できない。主力事業のほっともっとが不調なツケがやよい軒を劣化させていく。もはやそうとしか考えられない。

ピンポイントな話題で半熟が残る甘い玉子焼きが実は美味いという件はあるが、当然、以上の流れには抗し得ない。

やよい軒の納豆定食が朝食メニューで最強という伝説

ソーセージエッグ定食

やよい軒の納豆朝定食は、納豆+生玉子+味付け海苔+冷奴+ごはん+みそ汁のセットメニューである。350円だ。

以前はごはんのお代わり自由が魅力的で、やよい軒で納豆朝定食を食べていたが、ごはんがお代わり自由なのに対してオカズが少ないことに不満をもっていた。納豆も冷奴も小さいため、卓上の切り干し大根に高菜とゴマを和えた漬物に、七味唐辛子をふりかけて、オカズにすることで凌いでいた。

2010-2011年にかけてのことだったろうか。

松屋ソーセージエッグ定食を発見してしまった。ご飯のお代わりはできないけれども、少なくともやよい軒の茶碗2膳はありそうなご飯だった。そしてオカズがたっぷりとあった。ソーセージエッグ定食はソーセージエッグがメインメニューではない。何種類かの小鉢から選べるミニ牛皿がメインメニューなのだ。ミニ牛皿、ソーセージエッグ、サラダ、お新香、味付のり、味噌汁で390円だ。

残念ながら食後の満足感が違った。圧倒的にソーセージエッグ定食のほうが良かった。これ以降、やよい軒はご無沙汰になってしまったのだった。

やよい軒のかつ丼390円の値引きセールが最強という伝説

やよい軒のカツ丼は通常価格が630円であるが、頻繁に実施される期間限定値引きで390円まで値下げされることがある。

ところが、やよい軒のかつ丼390円(期間限定値引き)よりかつやのかつ丼(梅)414円(100円割引券)のほうがいい。

かつやは、かつ専門店である。やはり、やよい軒では対抗しきれないのだろう。

やよい軒の公式アプリ・クーポン

やよい軒に行くならば、やよい軒の公式アプリが必須である。クーポンを使って無料サービスで品数を一品増やすのだ。

極論だが、クーポンがなければ、あえてやよい軒に行く必要はない。クーポンが確認できたら、それで初めてやよい軒に行こうか検討する、そういう姿勢が正しい。

やよい軒の公式アプリにはお米メーターという毎日クリックしてポイントを貯めるシステムがある。貴重な時間を浪費するだけである。お米メーター?何、それ?という姿勢が正しい。

ポイントは二点だ。

以上で、毎月1度はやよい軒でお得に食事ができる。毎月1度はやよい軒で食事するという距離感がいい。おすすめだし、仮にもっとやよい軒に通っているなんてことがあるならば、これは必須の作業となるので注意していただきたい。

やよい軒からアゲルヤへの業態変更

2019年末以降、やよい軒から揚げたて食堂アゲルヤへの業態変更が拡大している。やよい軒全てをアゲルヤへ変更するということはないだろう。周辺店舗と価格競争が熾烈な地域で売上が伸び悩んでいるやよい軒が、アゲルヤへの業態変更の対象店舗となっているような気がする。やよい軒の価格帯は高めだ。朝定食以外は利用しづらい。やよい軒のごはんおかわり自由も魅力が薄い。ごはんは大盛にすれば、それでもう満腹になってしまうのだ。これが現状なので、やよい軒のアゲルヤへの業態変更を歓迎していきたい。

やよい軒への訪問履歴

2010年01月13日納豆朝定食:350円

納豆朝定食は、納豆+生玉子+味付け海苔+ご飯+味噌汁だ。350円である。

ご飯はお代わり自由だ。卓上には、細切り大根の漬物がある。食べ放題だ。とても重要だ。他に卓上の調味料としては醤油と七味唐辛子がある。どちらも欠かせない。

まずは最初に味噌汁だ。あったまる。寒い朝にこれがたまらない。温かいお茶を出してくれないので尚更だ。身に染みる

ご飯一杯目は、主役の納豆で食べる。海苔の上にのせられた黄色い辛子を納豆にかけて、醤油を垂らす。混ぜる。ときには30回転、ときには10回転だ。気分次第である。海苔がのった小皿に醤油を垂らす。準備万端だ。納豆をご飯にかける。海苔を醤油につけて、納豆とご飯を巻いて食べる。海苔は2、3枚使う。後は納豆でご飯をかっ喰らう。普通に美味い。

ご飯二杯目は、玉子ご飯だ。茶碗八分目にする。まずは細切り大根を小皿にとって、七味唐辛子をかける。混ぜる。ご飯にのせて食べる。ご飯が茶碗半分ほどに減ったら、醤油をかけた生玉子をご飯と混ぜて玉子ご飯にする。茶碗には少しばかり細切り大根や七味唐辛子が残っていた方がいい。とても美味い。日本人の朝の食卓だ。

ご飯三杯目は、体調によって茶碗八分目から、場合によっては食べない。おかずは海苔と細切り大根だ。細切り大根には七味唐辛子を追加投入する。この細切り大根には七味唐辛子がとてもよい。大量に振りかけたくなる衝動に襲われるが、平静を保ち、ほどよく調整する。三杯目は満腹感を味わうために食べているので、味はどうでもいい。

最後に味噌汁だ。インスタントだ。まぁ、悪くはない。

ところで、ネットで検索すると、小鉢がつく場合があるらしい。そして漬物が大根ではなく、高菜の場合もあるらしい。店舗によるのだろうか。23区内ではコストダウンされてしまうのか。それでも、そこはかとなく満足してしまうのだよね。

2010年01月18日納豆朝定食:350円

納豆朝定食は、納豆+生玉子+味付け海苔+冷奴+ご飯+味噌汁だ。350円である。

2010年01月13日は勘違いした。冷奴が抜けていた。あまりの小ささから記憶に残らなかったのかもしれない。

本日のご飯は二杯だ。本日も細切り大根と七味唐辛子が大活躍である。ともあれ満足だ。

2011年10月11日カツ丼:390円

2011年10月11日にやよい軒でカツ丼を食べた。味噌汁がつく。

『かつ丼』or『ソースかつ丼』今だけ390円!という期間限定の値引き中だった。630円が390円になる。値引き期間は10月11日から14日(金)14時までである。高田馬場は玉子とじカツ丼発祥の店を抱えている。これはキャンペーンにのるしかあるまい。

久しぶりのやよい軒だ。しかも、よりによってご飯のお代わりができないカツ丼で再訪することになるとは思わなかった。

券売機で食券を購入して、店員の案内を待つ。誘導された席に着き、食券を渡す。店内は賑わっている。暫く待ちそうだ。

小皿に細切り大根の漬物をとって七味唐辛子をかける。とりあえず食べる。懐かしい。当時を回想して楽しむ。

カツ丼

思いのほか、早くカツ丼が出された。

見た目からしてカツと玉子の一体感がない。玉子が少ないのかもしれない。玉子(小)1個のような量だ。どうせカツ丼を食べるならば、この玉子との一体感は楽しみたいところだ。残念だ。カツの上には水菜が添えられている。これは彩りもあって良い。

一口噛じる。カツのコロモが厚い。カツの真ん中はまだマシだが、カツの端になると、コロモ1:カツ1:コロモ1の割合になっている。これではカツではなくてコロモを食べているみたいだ。決してカツが薄いのではない。コロモが厚いのだ。

しかし、そんなに悪くないのだ。コロモには甘口のタレがひたひたに染みていて、サクサクとした食感は全くないが、ややくどいものの、これはこれで癖になる。カツは食感のアクセントにしかならず脇役に格下げとなる。このタレの染み込んだコロモに、とろけた玉子とご飯だけでもいけてしまうかもしれない。半熟にとろけた玉子がポイントになるのだが、この量が僅かしかない。ここが美味いのだ。しかし少ししかない。もどかしい。玉子とじカツ丼なのに玉子の量が少なすぎだ。ちなみに、実際にコロモ玉子ご飯のようなことをしたら、不味いのだろうけれども、いや、食べてみたら結構美味いんではなかろうかとか、そんなことを考えながら食べてしまった。

そこそこ腹にたまる。大盛りやうどんとのセットにしなくてよかった。食べて暫くするとずっしりときて、しかし数時間経つと急に腹が減り、次の食事につながる感じだ。

やよい軒のカツ丼はコロモが楽しいカツ丼だ。390円ならば大満足である。ちなみにカロリーを調べてみた。1,076kcalだった。1,000kcalオーバーかよっ!……確かに予感はあった。

2011年10月12日かつ丼:390円

カツ丼

2011年10月12日にやよい軒でかつ丼を食べた。味噌汁がつく。

『かつ丼』or『ソースかつ丼』今だけ390円!という期間限定の値引き中だった。630円が390円になる。値引き期間は10月11日から14日(金)14時までである。初日にも食べ、二日目の本日も食べた。

やっぱり美味い。やよい軒のかつ丼が美味いというよりもカツ丼それ自体が好物なのかもしれない。頻繁にカツ丼を食べないので何とも言えないが、不味いカツ丼を食べたという記憶がない。

前回のかつ丼と比べると、玉子の量が全然違っていた。カツと玉子との一体感はなく、カツの脇に半熟の玉子を流し込むのは同じだったが、今回は丼から玉子が溢れ出しそうになっていた。これはいい。それ以外はほとんど変わりはなかった。カツのコロモが厚く、そのコロモには甘口のタレが染み込んでいた。このコロモが癖になるのだ。そして少量のタマネギが添えられ、カツの上には水菜が飾られる。

しかし二日連続となると、やっぱりくどかった。胃にずっしりとくる。日数を置いてから食べれば問題ないはずだ。しかしそうすると390円の期間は終わり、630円になってしまう。630円も支払うならば、他に美味いものはいくらでもある。何とも微妙なところだ。

やよい軒のかつ丼は甘いタレの染み込んだコロモが癖になるかつ丼だ。390円ならば大満足である。ちなみにカロリーは1,076kcalだ。高カロリーの原因は間違いなくコロモだ。これはやむを得ない。

2011年11月25日ロースとんかつ定食:690円

2011年11月25日にやよい軒でロースとんかつ定食を食べた。通常価格790円のところ特別価格690円だった。

やよい軒で後悔しないために整理しておこう。

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作者:馬場飯